安藤サクラ感極まった 是枝作品「万引き家族」“凱旋”あいさつ

[ 2018年6月10日 05:30 ]

映画「万引き家族」公開記念舞台あいさつに登壇した(左から)是枝裕和監督、樹木希林、佐々木みゆ、安藤サクラ、リリー・フランキー、城桧吏、松岡茉優、池松壮亮(撮影・郡司 修)
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 5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」の公開記念舞台あいさつが9日、都内で行われ、是枝裕和監督(56)や、リリー・フランキー(54)、安藤サクラ(32)らが登壇した。

 家族ぐるみで万引して生計を立てる一家の物語で、カンヌに参加して以来、家族役のキャストが初めて勢ぞろい。安藤は「監督をはじめみんな凄い方たちなのに、納豆ご飯を食べるお茶わんのように心地よく受け止めてくださる。この家族と一区切りがつくと思うと寂しくてしようがないです」と感極まった。

 日本映画のパルムドール受賞は21年ぶりの快挙で、元々全国200館規模での公開を予定していたが329館に拡大。前日8日に封切られると幅広い世代が詰めかけ、配給サイドによると、13年公開の「そして父になる」の興行収入32億円を超え、是枝作品で過去最高のヒットとなるのは確実だという。

 是枝監督は「小さく生んで、小さな声で届けていく作品を作ろうとスタートした。結果として広く遠くまで届くことができたのは、スタッフとキャストがいい形で作品を支えてくれたおかげです」と感謝。リリーは「たくさんの方に見てもらう機会が増えてうれしい」と喜び、樹木希林(75)も「こういう形で初日を迎えられる幸せな映画はめったにない」と称えた。

 子役の佐々木みゆ(6)が段ボールと折り紙で作ったお手製のパルムドールトロフィーを是枝監督にプレゼントするサプライズも。是枝監督は「本物はプロデューサーにあげて、僕はこっちをいただきます」とこの日一番の笑顔を見せた。

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