テレ朝社長 セクハラ問題での麻生大臣の発言に「残念」

[ 2018年5月29日 15:55 ]

テレビ朝日の社屋
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 テレビ朝日の角南源五社長(61)が29日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、財務省事務次官を辞任した福田淳一氏(58)から同局の女性記者がセクハラを受けたとされる問題で、動きについては「特にありません」とした。

 同局は先月18日の福田氏の辞任発表を受け、その夜、同社の女性社員がセクハラ被害を受けたと公表。同27日に、財務省は福田氏のセクハラ行為を認定。顧問弁護士が実施した3回の聴取でも福田氏はセクハラを否定しているが、女性社員の被害を訴えたテレ朝側の主張を覆すだけの反論・反証が示されていないと判断した。矢野康治官房長が記者会見で陳謝し「これ以上の事実解明は難しい」として調査終了を表明した。この処分に対し、同局は財務省に再発防止のための詳細な調査継続と、福田氏本人による謝罪を求める談話を発表していた。

 その後の動きについて、角南社長は「4月27日以降は特に動きはありません」と動きがないとしつつも「当社としても財務省のさらなる調査と、福田氏からの直接の謝罪を求めていく」とした。女性記者を含めた当事者の処遇の変化も「何もありません」とした。

 財務省のセクハラ認定から5月14日の衆議院予算委員会で謝罪するまでの間、麻生太郎財務大臣は「ハメられた可能性が否定できない」などと度々批判的な発言をし、物議をかもしていた。この件について、感想を求められた角南社長は「残念ではありましたが、特に申し上げることはございません」とコメント。ただ「一般論と致しまして、セクハラの問題は被害者の心情を理解して、さらに傷つけることがないようにすべきものだと考えております」と付け加えた。

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2018年5月29日のニュース