TOKIO 存続は「白紙」 山口 土下座で辞表も城島「“辞めてくれ”と言えなかった」

[ 2018年5月3日 05:30 ]

謝罪会見で涙ながらに心境を語る松岡昌宏
Photo By スポニチ

 TOKIOの山口達也(46)が、自宅で女子高校生に無理やりキスしたなどとして強制わいせつ容疑で書類送検(のち起訴猶予)されたことを受け、残るメンバー4人が2日、都内で会見し、山口がジャニーズ事務所退社を申し出たことを明かした。先月30日夜に5人で話し合った際に山口が土下座し、辞表を出した。TOKIOは存続するが音楽活動は当面白紙とした。

 4人は黒いスーツとネクタイ姿で、順に深々と頭を下げてから登壇した。いずれも眉間にしわを寄せ、神妙な顔つきで被害女性と家族、ファンや関係者へのおわびを口にした。

 リーダーの城島茂(47)は、先月30日の5人での話し合いの場で、憔悴(しょうすい)しきった山口が「土下座して、カバンから“退職願”と書いた封筒を出し“TOKIOを辞めます”と言った」と説明。辞表は事務所宛てで、退社するという内容が記されていた。

 4人の口からは、山口が同26日の会見で「TOKIOに席があるなら戻りたい」と発言するなど「甘さ」を見せたことに対する厳しい言葉が相次いだ。松岡昌宏(41)は話し合いの場で「その甘えの根源が僕らTOKIOだとしたら、一日も早くなくした方がいい」と山口に解散を視野に入れた言葉を発したことを、目を真っ赤にしながら明かした。

 ただ辞表を目の前にして、長年苦楽を共にしたメンバーは「“そうか、辞めてくれ”と言えなかった」(城島)。辞表は城島が預かり、不受理の状態。山口の処遇やTOKIOの今後についての結論は、会見の時点で出せていなかったが、謝罪が優先と考えて、4人で報道陣に対応したと説明した。

 グループとして現在入っている仕事は継続し、プロとして全力で取り組み、信頼を取り戻すとした。城島は「TOKIOって甘い、リーダーは甘い、全員甘いといろんな声があると思ってる。それを含めて、全員受け止めていきたい」と思いを語った。

 一方で、TOKIOの軸といえる音楽活動について、国分太一(43)は「全て白紙にする」と明言。9月から25周年イヤーに突入する中で、構想が進んでいた新作アルバムの発売、3年ぶりのツアーを断念。リーダーとして気丈な応対を続けていた城島も、この時は「断腸の思い」と無念をにじませた。

 節目を飾れず、デビューした94年から続いていた大みそかの「NHK紅白歌合戦」の連続出場も24回で途切れることが確実。長瀬智也(39)が「僕らは23年間、バンドでやってきた」と自負するTOKIOだが、音楽活動の休止は長期化を余儀なくされそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月3日のニュース