吉永小百合「胸がいっぱい」 映画「北の桜守」屋外セット一般公開

[ 2018年4月30日 05:30 ]

北の桜守パークのオープニングを祝して地元住民とテープカットする吉永小百合
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 吉永小百合(73)主演の映画「北の桜守」の撮影で使われた北海道稚内市の屋外セットが29日から一般公開され、吉永がオープニングセレモニーに出席した。名付けて「北の桜守パーク」で500人を超える市民が“門出”を祝った。

 稚内空港そばのメグマ沼自然公園内の約1320平方メートルの敷地を活用したテーマパーク。目玉の洋館は吉永演じる江蓮てつ一家が暮らした南樺太(現サハリン)の江蓮邸のセットで、内部には衣装や小道具が展示された。

 吉永は「懐かしい樺太の家が“移築”されて胸がいっぱい。3月に映画が公開されて燃え尽きた感がありましたが、大勢の皆さんが来てくれて、映画の素晴らしさを改めてかみしめています」と感慨深げ。市内の小学生たちとエゾヤマザクラの苗木も植樹し、「たくましい桜の木に育ってほしい。(夫役の)阿部寛さんと見にきたい」と笑顔を咲かせた。

 「北の零年」(05年)では夕張市や浦河町、「北のカナリアたち」(12年)では礼文島に残された屋外セットが観光スポットになっている。道内3つ目の吉永パークは10月31日まで開園予定だ。

 なお、原爆詩の朗読を通して核廃絶を訴えている吉永は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領の南北首脳会談で、朝鮮半島の完全な非核化が共同宣言に明記されたことについて「素晴らしいこと。日本も大きい声で核兵器をなくそうと言えるといい」と強調した。

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2018年4月30日のニュース