藤井六段、最年少七段昇段へ王手! 驚異の今年3度目昇段に前進

[ 2018年4月10日 22:43 ]

竜王戦ランキング戦5組準々決勝で阿部光瑠六段と対局した藤井聡太六段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太六段(15)が10日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦5組ランキング戦準々決勝で阿部光瑠六段(23)と対戦し、136手で勝利を収め準決勝に進出した。規定により、竜王戦での連続昇級による七段昇段に王手をかけた。

 将棋界最高峰のタイトルである竜王戦の予選で、出場棋士は決勝トーナメントへの出場枠が異なる1〜6組に分かれてトーナメントを戦う。藤井は昨期6組ランキング戦で優勝し、5組に昇級した。今期も次の準決勝に勝って決勝に進めば、来期4組への昇級が決定。棋士昇段規定の七段昇段条件「竜王戦ランキング戦連続昇級」を満たし、加藤一二三・九段(78)の17歳3カ月を上回る史上最年少で七段に昇段する。準決勝の相手は船江恒平六段(30)と石井健太郎五段(25)の勝者(13日に対戦)で、対局日は5月上旬ごろになる見込み。

 対局後「序盤で形勢を損ねてしまい、苦しかった。その後の実戦もミスが出てしまって、最後の最後まで分からない勝負だった」とコメント。今後への意気込みについて「ベスト4まできたので、本戦を目指して頑張りたい」と語った。

 藤井は2月1日の順位戦でC級1組昇級を決め、中学生として初めて五段に昇段。同月17日に朝日杯オープン戦で一般棋戦初優勝を果たし、史上最年少で六段に昇段した。驚異的なスピードで将棋界の階段を上り続けている藤井が、早くも今年3度目の昇段に大きく近づいた。

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