藤井六段 最年少七段昇段へ王手かけるか? 竜王戦ランキング戦5組準々決勝

[ 2018年4月10日 10:28 ]

竜王戦ランキング戦5組準々決勝で阿部光瑠六段と対局した藤井聡太六段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太六段(15)が10日、東京都渋谷区の将棋会館で竜王戦ランキング戦5組準々決勝で阿部光瑠六段(23)と対戦。定刻の午前10時、阿部の先手で始まった。持ち時間は各5時間で、同日夜に終局となる見込み。

 16年に史上5人目の中学生棋士としてデビューした藤井は、新記録の29連勝や最年少一般棋戦優勝など、中学生として数々の記録を樹立。そして今年4月、過去の4人の先輩棋士と同様に高校に進学した。5日に高校生棋士としての最初の対局で勝利を収め、7日には入学式に出席。高校でも中学時代と同じように、将棋と学業の両立を目指す。

 将棋界最高峰のタイトルである竜王戦の予選では、出場棋士は決勝トーナメントへの出場枠が異なる1〜6組に分かれてトーナメントを戦う。昨期6組で優勝した藤井は、今期5組もこれまで2勝を挙げて8強入りと順調に勝ち進んでいる。この対局と次の準決勝に勝てば、同組の決勝進出と来期の4組昇級が決定。棋士昇段規定の七段昇段条件「竜王ランキング戦連続昇級」を満たし、加藤一二三・九段(78)の17歳3カ月を上回る史上最年少で七段に昇段する。きょう勝利を挙げれば、2月の五段、六段への昇段に続き、早くも今年3度目の昇段に王手がかかる。

 敗れた場合は5組の敗者復活戦に回り、3位に勝ち上がれば昇級、昇段の可能性が残されている。

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2018年4月10日のニュース