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“全く売れていない本”が本屋大賞・翻訳小説部門に輝く「原点を感じた」

「カラヴァル」の表紙
Photo By 提供写真

 全国の書店員が選ぶ「2018年本屋大賞」が10日、都内で発表され、米国の作家ステファニー・ガーバーさんのファンタジー小説「カラヴァル 深紅色の少女」が翻訳小説部門の第1位に輝いた。出版元のキノブックスによると、初版3500部。しかも昨年8月の発売から消化率25%で「正直、全く売れていない小説」(同社関係者)だったが、書籍のプロから最高評価を受けたことで、大きな話題作になりそうだ。

 「カラヴァル」とは、年に一度開催される架空の魔法ゲームのこと。魔法とウソに満ちた世界で、17歳の少女スカーレットが姿を消した妹を探して冒険と恋に翻弄されながら成長していく姿が描かれている。

 米国では昨年1月の発売後、「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリスト」「全米小売書店協会 ベストセラーリスト」でいずれもヤングアダルト部門に14週連続ベストテン入り。世界30カ国以上で翻訳が決定している。

 キノブックス関係者は「売れ行きは芳しくなかったが、書店が本を置き続けてくれた。売り場からベストセラーをつくる、という本屋大賞の原点を感じた」と受賞を喜んだ。本屋大賞の選考にあたっても、書店員から「“ハリー・ポッター”や“ダレン・シャン”など、10代の頃にファンタジーが好きだった方やライト文芸が好きな方にも楽しんでいただける作品だと感じる」「普段ファンタジーを読まないのでついていけるか少し心配でしたが杞憂でした」などと感想が寄せられた。

 読書家で知られる人気女優の吉岡里帆(25)もその魅力にはまった1人。多忙の合間を縫って読んだといい、「隔離された島を跨(また)いで海の向こう。もし夢の中の様な世界“カラヴァル”があるのだとしたら…。どこまでも溺れてしまいたいと思うのかもしれない。それはまるで遅れてやってきた初恋の様に」とのコメントを発表した。

 著者のガーバーさんにとっては作家デビュー作。7年前から小説を5作書いたが全て出版には至らず、今作は私立大学の講師をしながら「最後のチャンス」という気持ちで執筆したという。受賞について「名誉ある賞でこの本をさらにマジカルにしていただけたこと、皆さまに改めて心からの感謝を送ります」と感激のコメントを寄せた。6月には続編も刊行され、既に映画化の話もある。早くも出版関係者から「第2のハリポタ」と期待の声も出ている。

[ 2018年4月10日 19:21 ]

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