吉本興業「eスポーツ」本格参入 プロゲーマー育成で新たな産業創出を

[ 2018年3月7日 13:09 ]

都内で行われた「吉本興業 eスポーツ事業」概要発表記者会見
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 吉本興業は7日、都内で会見を開き、「eスポーツ」事業に本格参入することを発表した。これまで培ったエンターテイメントに関わる企画・制作、タレントのマネジメント事業プラットフォームを活かし、「eスポーツ」における新たな産業創出に寄与する狙い。

 五輪種目への採用も検討されてる「eスポーツ」とは、対戦型ゲームの腕前を競い合うもの。日本でも“プロゲーマー”という言葉が広がりつつあるが、国内における「eスポーツ」はまだ発展途上。吉本興業は「eスポーツ」事業を「よしもとゲーミング」と名付け、世界一を目指すチームの運営と、プロゲーマーの発掘と育成、そして実況配信やイベント・大会の運営に注力していく。

 結成するチームは現時点で4つで、ゲーム「Dota2」「Overwatch」「シャドウバース」「ポッ拳」を専門とし、それぞれの大会に参戦していく予定。

 会見では同社所属となったプロゲーマー3人が紹介された。「ストリートファイター」シリーズを得意とするジョビン、「スプラトゥーン」が得意の西澤祐太朗、「コールオブデューティー(CoD)」の世界ランカー、小池龍馬。3人はもともと芸人として活動していたが、「よしもとゲーミング」発足に伴いプロゲーマーとして同社と契約を結んだ。今後、プロとして活動し、大会優勝などで賞金獲得を目指す。なお、プロゲーマーが同社に所属するのは今回が初めて。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーのスポーツ事業センターの星久幸センター長は「これまで吉本興業は、テレビ、ラジオなどメディアの外部環境の変化に反応してビジネス展開をしてきた。エンターテイメントの会社としてeスポーツに参入するのは自然の流れ」と参入の経緯を説明し、「eスポーツのイベント開催、プロゲーマーの育成を通して国内におけるeスポーツの発展に貢献していく」と述べた。

 会見にはお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(44)をはじめ、「次長課長」の井上聡(42)「トータルテンボス」の藤田憲右(42)、「しずる」の池田一真(34)、「パンサー」の菅良太郎(35)も登壇し、プロゲーマーのジョビンと「ストリートファイター」で対戦。プロゲーマーの実力を目の当たりにしていた。

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