真屋順子さん 笑顔で「欽どこ」お別れ会、“番組の母”でもあった

[ 2018年2月16日 06:30 ]

真屋順子さんのお別れの会に出席した「欽ちゃんのどこまでやるの!」出演者(前列左から)若原瞳、西澤祐一郎さん、見栄晴、萩本欽一、真屋さんの長男高津健一郎さん、倉沢淳美、高橋真美(後列左から)関根勤、叶和貴子、前川清、細川たかし、鳥居かほり、小堺一機
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 昨年12月に全身衰弱のため亡くなった女優の真屋順子さん(享年75)をしのび、生前に出演したテレビ朝日の人気番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」で夫婦役を演じた萩本欽一(76)ら出演者が15日、都内でお別れ会を行った。

 1976年から約10年間続き、最高視聴率40%を超えた番組を支えた女房役に萩本は「(コント55号の相方)坂上二郎さんは譲れないが、僕の相手役として、メダリストの中には入ってます」と感謝を口にした。

 歓談の場では他の出演者が「台本にない演出をするお父さん(萩本)に苦労する中“大丈夫よ”と優しくフォローしてくれた」と口をそろえ、「僕が褒めるなんてまずなかったからね。“番組のお母さん”もやっていたことを今日、初めて知った」と頭をかいた。

 妻役に選んだ理由について「ブロマイドを見て、化粧してない珍しい人と思った。もっとも後日“失礼ね!あれでも化粧してるのよ”と怒られた」と笑いながら述懐。一方で、真屋さんが当時、敵役を多く演じていたことに触れ「女優の一番嫌な役を引き受けるのは、素敵なことだと思った」と明かした。

 女優らしく台本を完璧に覚えて臨む真屋さんは、アドリブが飛び交う現場に思い悩んだこともあったという。共演期間中は、2人きりになったこともなかった。萩本は「番組が終わるとき、プロデューサーが2人になる機会をつくってくれた。順子さんが“お父さんと2人になるの、初めてですね”というので“ずいぶん苦労なさったでしょうね”と言ったら“いえいえ、そんなことありませんよ”。その二言で終わり。ずっと、申し訳ないと思いながらやってたんじゃないか」と振り返る。

 番組終了後は頻繁に電話する間柄に。昨年10月に見舞った際は30分の予定が約3時間滞在。“欽どこファミリー”の活躍を励みに闘病していた真屋さんはいつになく食が進み、笑顔だったという。この日も笑いが絶えない、萩本家らしい“家族葬”となり「こんなに笑っていいのと思うくらい。順子さんも笑ってらっしゃると思う」と目を細めた。

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