きたりえ、主演映画で過激場面挑戦 殴られ縛られ殴り返し「生きていると実感」

[ 2018年2月4日 09:50 ]

主演映画「サニー/32」でバイオレンスシーンにチャレンジした北原里英はカメラに向かってパンチ!
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 今春にNGT48を卒業する北原里英(26)が映画「サニー/32」(監督白石和彌、17日全国公開)に主演した。脇を固めたのはピエール瀧(50)、門脇麦(25)、リリー・フランキー(54)ら豪華俳優陣。中学校教師役で、監禁され殴られ、やがて反撃する、過激な場面の数々に挑戦。「生きていると実感した」と女優業の手応えを語った。

 ――豪華出演陣の中での主演です!?

 「率直に、やばいな!と思いました(笑い)。このやばいにはいろんな意味があって、主演が務まるだろうかという不安と、そんな人たちと共演できるんだといううれしさがありました」

 ――殴られたり縛られたり、つらそうなシーンが多いです。

 「今まで縛られたことなんてないですからね(笑い)。瀧さん、リリーさんと合流してからの2日間くらいはほぼずっと縛られてました。縛られて自由を奪われるというのは恐ろしいことだと思いました」

 ――雪の中のシーンの撮影では泣いたそうですね?

 「それが本当に何の涙か分かりませんでした(苦笑)。めちゃくちゃ寒くてつらかったのと、雪の中から救出されるまで時間がかかって、ようやく救助されて安心したのと…。何の涙か分からないんですけど、止まらなかったです」

 ――この映画は北原さんが自分を監禁した人たちを次々とぶちのめした後、それぞれに言葉をかけていくシーンが見どころです。

 「あの撮影の日が一番緊張しました。脚本を読んだ段階で、最も大事なシーンだと分かったんですけど、自分にできるか不安でした。たぶん、その撮影の日が人生で一番集中した日だと思います」

 ――人を殴るシーンは自信があった?

 「殴られる方は自信があったんですけど、殴る方は自信がなかったので頑張りました。私が演じた中学校教師もそれまで人を殴ったことがないような人だから、殴るのが下手の方がリアルなんじゃないかとは思いました(笑い)」

 ――結果的に素晴らしいシーンになったと思います。

 「1回、本当に瀧さんにパンチを当てちゃったんです(笑い)。気持ちが入ってました」

 ――この映画の撮影中に感じたことは?

 「お芝居の仕事をしていると“生きている”と実感します。私は女優になりたくてAKBに入りました。歌って踊るのは大好きですけど、やはり、お芝居をして、みんなと一つのものを作っている時間が一番、生きていると実感できます。あらためて自分の意志が固まりました」

 ――卒業後は女優の道を歩んでいきますが、どんな女優になりたいですか?

 「今回は主演をやらせていただきましたが、しっかり脇で支えられるというか、いろんな作品に出てみなさんに“また出てる”と言ってもらえるようになりたいです。支える側のポジションに興味があります」

 ――課題は?

 「課題だらけです(苦笑)。私は芝居が得意だから女優になりたいわけじゃないんです。どちらかと言えばヘタだと思います。でも、一番好きなことだからやりたい。そんな日は来ないのかもしれませんが、いつか、本番で自分が納得する芝居をしたいです」

 ――必ずしも演技の技術で役者の良しあしが決まるものではないと思います。

 「分かります」

 ――その役を演じるリアリティー、人間力が重要という点では、これまでAKB、NGTを支えてきた北原さんは十分にやっていけると、この映画を見て感じました。

 「うれしい。泣きそうです…。魅力的なお芝居は、うまいへたじゃなくて、人間力というか、その人自身の魅力から生まれると思うので、自分自身の底力をこれから上げていきたいです」

 ――10年間のアイドル活動がこの映画に生きています。

 「今、私が持っているものは全部AKBで得たものなんです。今の自分の感覚もAKBが基準になっています。この10年間は自分という人間をつくってきた宝物の時間です」

 ――最後にファンにメッセージを。

 「ファンの皆さまには感謝しかありません。卒業しても引き続き応援していただけるとうれしいです」

 ≪露出写真選び話題≫先月22日に行った初写真集「そして」の発売イベントで、「お気に入り」として露出度が高い水着姿のページを掲げたことが話題になった。アイドルはメディアの前で比較的地味なページを選ぶのが通例。「いろんな人に“まさか、それを選ぶとは思わなかった”と言われました。どうせなら、引っかかりのあるものを出そうという気持ちがどこかにありました。大人数のAKBでやってきたので、目立たなくちゃいけないという精神があるんだと思います」と笑った。

 ◆北原 里英(きたはら・りえ)1991年(平3)6月24日生まれの26歳。愛知県出身。07年10月、AKBの5期生オーディションに合格。12年12月公開の映画「ジョーカーゲーム」に主演。15年3月、NGTへの移籍とキャプテン就任を発表。昨年6月のAKB総選挙で10位。同8月、グループからの卒業を発表。今年4月に新潟市内で卒業コンサートを開催する予定。

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