星野さん冠番組、28日MBSラジオで復活 上泉アナが思い出語る

[ 2018年1月23日 08:00 ]

楽天のキャンプ地、沖縄・金武町で星野仙一氏(右)と写真に収まる上泉雄一アナウンサー
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 阪神監督などを務め、今月4日に亡くなった星野仙一氏(享年70)の特番「ありがとう 星野仙一さん 一夜限りの“熱血仙一夜!”」がMBSラジオで28日午後8時から放送される。同局の上泉雄一アナウンサー(48)は2010年、星野氏がメインパーソナリティーを務めた「星野仙一の熱血仙一夜!」で共演。死去の1カ月前、司会の1人を務めた「野球殿堂入りを祝う会」の舞台裏など思い出を語った。

 昨年12月1日、大阪市内で開かれた殿堂入りを祝う会。上泉アナは阪神、中日の関係者ら約1000人が集った宴に星野氏の指名を受け、奮い立った。

 トークコーナー。ひな壇に上がるのは数人と思ったら18年ぶりリーグ制覇した2003年の選手、裏方計25人が並んだ。星野氏の希望だった。持ち時間30分。「田淵さん、金本さんら(数人)で回した方が盛り上がったかも」と思ったが、今ではその意図を推測できる。「生前葬のつもりだったんだろうか」

 開式前の控室では疲れを感じ取ったが「いつものように面白おかしく、好きなように」と逆に励まされた。「(25人に)一言でも多くしゃべってもらおうと。必死のパッチでした」

 ホテル側はトーク中、立ちっぱなしの星野氏に椅子を手配したが立ち続けた。質疑では13年の楽天日本一、監督で4度重ねたリーグ優勝について聞いた。「“阪神での優勝は、俺の人生を変えてくれた優勝やったなあ”としみじみ語った表情が忘れられません。監督の遺言だったのかな」

 出会いは03年、同局の阪神情報番組「あさトラ!」のインタビューだった。以来駆けつけた講演会は「数十回」。08年、日本代表を率いた北京五輪へも同行した。楽天キャンプで撮影した2ショットは宝物になった。

 「生きている間に阪神、楽天の日本シリーズをやってほしい。それが私の夢」。そう祝う会であいさつした星野氏。上泉アナは「選手も気合の入りようが違うと思う。天国から楽しみに見ていらっしゃる」。その教えを受けた首脳陣、選手の今季の戦いに期待を寄せていた。

 ≪31日にはTVでも特番≫MBSではラジオだけでなくテレビでも星野氏の追悼特番を生放送する。キャンプイン前日の31日放送「戦え!スポーツ内閣」(水曜後11・58)に星野阪神でチーフ打撃コーチを務めた田淵幸一氏、主力投手だった下柳剛氏を招く。星野氏が監督を務めた3球団の関係者へのインタビューでも素顔に迫る。

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