癒やしの“奇跡のアラフィフ”石田ゆり子 ワイヤアートで癒やされる

[ 2018年1月23日 11:30 ]

夢中論

愛犬・雪がモデルのワイヤアートを手にする石田ゆり子。自主制作にも意欲満々
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 この笑顔にどれだけの人が癒やされているだろう。“奇跡のアラフィフ”とも言われる石田ゆり子(48)だ。2018年は年初からフル回転。ドラマで厚生労働相を演じ、30日にはフォト&エッセーを上梓(じょうし)する。そんな彼女がはまっているのがワイヤアート。その熱、針金ならぬ筋金入りだ。

 持参した作品を手に「かわいいですよね」とご満悦。1本のワイヤでこしらえてあるが、もはや芸術品の域。3カ月ほど前から集め始めたそうだ。

 「ワイヤアートというジャンルがあるわけではないと思いますが、小川学さんという男性が作られていて、凄い人気なんです」

 最初は知人から「鹿」をプレゼントされたという。雑貨店に飾られているのを見たことがあったが、まさか買える物だとは知らなかった。魅了されて作家についてリサーチ。「知り合いの知り合いであることが分かったりして、“今度、うちの犬を作ってください”と頼んじゃいました」

 140万人のフォロワーがいる石田のインスタでもおなじみの愛犬・雪(ゴールデンレトリバー、雌3歳)がモデルだ。いろいろな角度から撮った写真を送り、完成したのがコレ。「凄い似ています。軽いし、画びょう1本で留まるし、本当はどこかに掛けた方がいいんですよ。影が格好いい。照明の当て方でとても素敵な空間ができるんです」

 家ではリビングに飾っているという。「猫」はインターネットで購入。「大きくて今日は持ってこられませんでしたが、象もいます。うさぎも」…には思わず笑ってしまった。

 「鹿」に「ヤックル」と命名した。ヒロイン「サン」の声を当てた宮崎駿監督(77)の「もののけ姫」(97年7月公開)で、主人公「アシタカ」が乗っていた大カモシカが「ヤックル」だった。

 「何でもやってみたいと思う質(たち)なんです。ワイヤとペンチ1本でできるし、センスがあったら楽しいだろうなと思います」と“自主制作”への意欲も満々だ。ワイヤの生きものたちに囲まれて養う英気。近く自作がお目見えしそうだ。

 18日に始まったテレビ朝日のドラマ「BG〜身辺警護人〜」(木曜後9・00)で厚労相を演じている。「政治家の役は初めてなので、気を付けているのは、やはり政治家に見えなきゃいけないということ」と話す。顔合わせの時に脚本家の井上由美子さんが俳優一人一人にそれぞれの“武器”を伝授。「私の武器は欲望。そのキーワードを頂いて、凄くやりやすくなりました」と感謝し、「欲深さと強さ。彼女なりの信念があるので、そこはちゃんと伝えなきゃいけないなと思います」と話した。

 豪華出演陣との現場が楽しい。主演の木村拓哉(45)とはフジテレビの「プライド」以来14年ぶりの共演。「感慨深いものがありますね。江口洋介さんとは私が最初に連ドラに参加した“101回目のプロポーズ”で一緒だった。みんないい感じに大人になっています。私が一番中身が幼いっぽいですが、素敵な方が周りにいっぱいいて幸せ!」

 30日に「Lily〜日々のカケラ〜」(文芸春秋)を出版する。「48歳という年齢になって今の自分を正直に記したいと思ったんです。こだわりとか、大事にしてきた日々の小さなことをウソなく残せたらいいなと」

 それにしても17年は多忙な年だったと振り返る。「こんなことがあるんだ。何なんだろうと…。うれしい半面、怖いなと思った」と正直に告白する。車に乗っていると、前を走るトラックの後ろに「ありがとう お疲れさま」と書かれた石田出演の缶コーヒーのCMステッカーが貼ってある。「目の前に来たりすると、その言葉を自分に掛けたくなる時もあった」と苦笑いを浮かべた。

 ブームとも言えそうな現象が続いているからこそ、18年の目標は原点回帰だ。「環境的にも仕事にも恵まれて幸せな人間だなと思う半面、ここから先はリスタートというのかな?もう一回振り出しに戻って新人の気持ちでやらないとおかしなことになるぞと」

 そして「若くいたいというよりは、その年なりに魅力的でありたい。それにはやっぱり自分で自分に目を光らせていくしかないと…そんなことを感じる昨今です」と強調した。

 ピラティスを10年以上続けている。おしとやかに見えるが、激しい運動をやりたいという。「ドラマではボディーガードに守られる立場ですが、アクションのできる女優に憧れています。カンフーとか、動きの美しい殺陣をやってみたい。活字になればやるしかなくなるので、コレ書いてくださいね!」

 ワイヤアクションなんかどうでしょう?

 ≪あっという間に1時間、「BG」好発進≫初回視聴率が15・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進した「BG〜身辺警護人〜」は武器を持たずに人を守る民間のボディーガードの活躍を描く。警視庁のSPやくせ者ぞろいの警護対象者たち…さまざまな人々の思惑が交錯して人間ドラマが展開。石田は「エキストラさんの数一つ取っても規模が凄い。ドローンを使ったりして映像も格好いいし、あっという間に1時間がたってしまうと思います」と話した。

 ◆石田 ゆり子(いしだ・ゆりこ)1969年(昭44)10月3日生まれの48歳。88年ドラマ「海の群星」で女優デビュー。主な代表作に映画「北の零年」「もののけ姫」(声の出演)など。16年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で新たなファンを増やした。女優の石田ひかりは実妹。

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