水野久美「がむしゃらさ報われた」田中絹代賞、まだまだ前向き

[ 2018年1月18日 05:30 ]

2017年毎日映画コンクール田中絹代賞

田中絹代賞を受賞した水野久美
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 田中絹代賞には水野久美(81)が選ばれた。

 大女優の名前が冠せられた名誉ある賞。「がむしゃらに、どんな役でも体当たりでやってきた。それが報われたのかな?」と水野はしみじみ語った。

 東宝「日本誕生」(59年)で絹代さんと共演している。「新人のころ。何をしゃべったかは覚えてませんが、とても気楽にお話ししてくださり、優しいお姉さんという感じでした」と印象を口にした。

 高校卒業後に新潟県から上京。俳優座養成所の門を叩いてから60年が過ぎた。「お人形的な主役なら、汚れ役の方がいい。演技力を必要とする準主役がいい」と主張し、幅を広げていった。60年代には「マタンゴ」「怪獣大戦争」など東宝特撮映画のヒロイン役で大活躍。その名は海外にもとどろいた。

 元日に81歳になった。NHK大河ドラマ「西郷どん」で演じる隆盛の祖母役も評判だ。「食べたい物を食べて、寝たい時に寝る。ストレスをためないようにしてます」と元気の秘けつを明かし、「セリフがしゃべれるうちはね、いろんなおばあちゃんをやりたいな」と前を向く。

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2018年1月18日のニュース