引退覚悟していたとろサーモン ラストM―1前は「処刑台の一番前」の心境

[ 2017年12月15日 14:10 ]

NSC東京「とろサーモン特別授業」に登場したとろサーモンの村田秀亮(左)と久保田かずのぶ
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 「M―1グランプリ2017」で第13代目王者となったお笑いコンビ「とろサーモン」の村田秀亮(38)と久保田かずのぶ(38)が15日、東京・神田のNSC(吉本総合芸能学院)東京にて未来の人気芸人たちである現役生を前に特別授業を行った。

 現役生からは「キャラ作りについて」「芸のシステムの構築について」「24時間面白いことを考えているのか?」「ネタ中に気をつけていることは?」などお笑いに特化した質問から「生まれ変わっても芸人になりたいか?」「芸人人生で一番辛かったことは?」など、芸能リポーターのような質問まで、さまざまな質問がぶつけられた。美人女性コンビからは「女性芸人にとって必要なことは?」と思わぬ質問が飛び、「俺ら女芸人やないから」と苦笑する場面もあった。

 そんな中、ラストチャンスとなった今回のM―1に挑む前の心境を聞かれ、村田は「これで決勝に行かなかったら引退しようと本当に思ってました。実家の家業を継ごうかなと思ってました。それぐらい背水の陣で臨んでました」。久保田は「15年目でラストなので、処刑台の一番前まで行っていた。あと1歩で落ちますよって。だから、いいかなって、落ちたら死ぬやろなって。何も緊張しなかったですね」と達観していたことを明かした。

 村田は生徒たちの姿勢に「みんなお笑いに熱心で、一生懸命聞いてくれていたので、健気な感じがして嬉しかった。(生徒だった)NSCの頃を思い出したなと」としみじみ。久保田は「なんかちょっと気を遣う部分もあったんです。M―1もみんな見ているでしょうし。どう考えても優勝はマヂカルラブリーやろ!って。でも、良かったです」と決勝で審査員のタレント上沼恵美子(62)から酷評されたことで話題となったお笑いコンビ「マヂカルラブリー」と引き合いにニヤリ。村田の「してないやろ!そんな感じないやろ!」のツッコミで笑いがあふれた。

 最後には、後輩たちに向け、村田は「とにかく今はがむしゃらにネタ作ったり、練習もいっぱいしたほうがいい。これから先、お笑いも変わっていくので、柔軟に対応しながらがんばってください」とエール。久保田も「楽したらしわ寄せは来る。でも、苦労した分、幸せがきます。どちらかを自分で選んでください」とアドバイスを送っていた。

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