「西郷どん」3回の特別編放送「春、夏、秋と合間に編成する」

[ 2017年12月6日 20:03 ]

2017年大河ドラマ「西郷どん」第1回完成試写会に出席した鈴木亮平と子役の渡邉蒼
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 来年1月7日スタートのNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・00、初回60分拡大)の第1回「薩摩のやっせんぼ」の完成試写会が行われ、主演の鈴木亮平(34)らが出席した。

 作家・林真理子さんの小説「西郷どん!」が原作。西郷の妻や家族らとの人間関係を中心に描き、大きな影響を受ける島津斉彬との出会いや篤姫との淡い恋、島流し先の奄美大島での苦労なども盛り込まれる。脚本は鈴木も出演した14年NHK連続テレビ小説「花子とアン」を手掛けた中園ミホさんが担当する。

 制作統括の櫻井賢チーフプロデューサー(CP)は「熱いドラマが全国に届けばいい」とPR。同作は当初の予定の50回から放送回数を全47回に減らし、同時間帯に特別編を3回放送する。櫻井CPは「幕末の大河ドラマは政治劇、時代背景、奥行きが難解でもある」とし、「より多くの人に親しんでいただくために、その節目節目で歴史解説、エンタテイメント性のある番組、さらに鈴木亮平さんの密着ドキュメントとか、撮影の裏側、これからのドラマの展開などを春、夏、秋と合間に編成する『西郷どんスペシャル』をやろうということになりました」と説明。さらに「合間に3回編成することで、収録の現場に少しゆとりを作ることで、より中身が濃く、豊かなものが届けることも期待しております」と同局が進めている「働き方改革」もあり、撮影にゆとりを持たせることも1つの目的であるとした。

 特別編の制作の議論は「春ぐらいからあった」とし、撮影前にはすでに47回での放送で固まっていたという。特別編の放送は大河ドラマとしては初の試みとなるが、「ドラマの世界では表現しづらいものもある。距離や世界の躍動とかを表とか図で説明しても人間ドラマの中にはなじみにくいものがある。ドラマを見ていた人が世界ではこんなことになっているんだとか、ちょっとした裏情報を知ることで奥行きで楽しんでいただくことになると、掛け算になっていくのでは。そういうスペシャルにしたい。また、現場を牽引している鈴木亮平の魅力もしっかりと届けたい。そういう意味で、いろんなドラマプラスαのエンタテイメントを目指したい」とし、「自信はあります。楽しんでいただけるものと思います」と力を込めた。

 同作は薩摩から江戸(青春期)、島流し、革命、明治維新と大きく分けて4つの章に分かれるといい、特別編はその合間でのオンエアとなる予定。「最初に思っていたよりも中園さんの書いていただいた台本が凄くわかりやすい。タイトルバックコーナーの前によく歴史解説コーナーがある大河もよくあったと思うが、そういう議論もあったが、それがないとドラマが理解できない作りにはなっていないと自信はある」と冒頭の歴史コーナーは用いないことも明言した。

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2017年12月6日のニュース