社会派月9「民衆の敵」 政治に関心薄い若い女性層に好評の理由

[ 2017年11月27日 16:43 ]

フジテレビドラマ「民衆の敵」の主演を務める篠原涼子
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 10月23日にスタートした篠原涼子主演のフジテレビ「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」(毎週月曜午後9時放送)。学歴もコネもない政治素人の新人市議が奮闘する社会派コメディーは、恋愛ドラマの代名詞“月9”で、定番ではなく政治をテーマにした作品だが、政治には比較的関心が薄い若い女性層から支持を得ているようだ。

 “月9”で政治がテーマといえば、木村拓哉が総理大臣役を演じた08年の「CHANGE」以来9年ぶり2作目。「CHANGE」は父の地盤を継いで国会議員となり、35歳という若さで総理へ駆け上っていくという物語だったことや、キムタク主演で主題歌がマドンナという豪華仕様で、ドラマだからこそ味わえる手の届かない世界観を楽しむ作品だった。一方、「民衆の敵」は中卒でパートもクビになってしまった主婦が当選確率80%というデータを発見し市議を目指すという導入部や、夫が“主夫”となって主人公を支えるという設定、取り上げる問題が母子家庭の貧困やシャッター街となってしまった商店街など、身近な問題の解決へ向けての奮闘ぶりが描かれている。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、「本物の政治家の方々が心意気をこのドラマから真剣に考えてほしいと思った」(68歳女性)、「世の中そんなに甘くないと思いながらもついつい観てしまうのは世の中に感じていることとドラマが重なっているからかもしれない」(55歳女性)など、現実とリンクさせながらドラマのように住みやすい世の中になってほしいと願う気持ちがあるからなのだろう。

 番組の満足度は3・58(5段階評価、第5話までの平均)と高満足の基準3・7には届いていないが、層別にみるとF1層(20歳〜34歳女性)が抜きんでて高く4・09。「共感できるところがいっぱい」(25歳女性)、「同じママとして見ごたえがあった」(33歳女性)など、等身大の主人公に自らを重ね合わせている声が数多く寄せられている。

 ドラマ前半は主人公の“無邪気さ”が市政を変えていくという良い面を描いてきたが、前回の第5話では逆に政治の駆け引きに利用されてしまった。またそのことで明るみとなった汚職事件を発端に市長の秘書が自殺、市長も辞職してその結果として市長選に、という現実でもありそうな展開へと発展した。

 27日の第6話は市長選をめぐるさまざまな駆け引きが展開されそう。「うまく動かされて権力者の思うつぼのようになってしまいそうに感じる。今の政治にどこか似ていて面白い」(62歳女性)と先を予想する視聴者もいるが、見えない部分が多い政治の世界。ドラマとはいえ、そのからくりが少しずつ分かってくることに共感している部分も大いにありそうだ。

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