猿之助「ワンピース」千秋楽にサプライズ登場 代役・右近に「よくやった」

[ 2017年11月26日 05:30 ]

「ワンピース」千秋楽に登場した市川猿之助(右)と代役で主演を務めた尾上右近
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 歌舞伎俳優の市川猿之助(42)が25日、東京・新橋演舞場で千秋楽を迎えたスーパー歌舞伎2「ワンピース」のカーテンコールにサプライズで登場した。猿之助は10月9日の同公演の事故で左腕を骨折して、10日から休演していた。

 満員の客席は総立ちで拍手。全78公演は完売が続出して動員は10万人を超えた。猿之助は「私がいなくてもこの芝居はお客さんが入るんだと、入院中どれだけ励まされたことか」とユーモアを交えて感謝。自身に代わって主演のルフィを務めた尾上右近(25)の左手を右手でつかんで高々と掲げ「皆よくやってくれました」としみじみと語った。

 事故当日から入院し、何度か手術を行い、今月に入って退院。来年1月に東京・歌舞伎座で行われる高麗屋親子3代襲名披露公演に向け、松本幸四郎を襲名する市川染五郎(44)に「絶対間に合わせる」と宣言し懸命にリハビリ中だ。ステージ上では左腕をあまり動かさないように努め、客席に「僕たちは来月以降も歌舞伎の舞台に立ちます。ぜひ応援してください」と言い切った。

 ▼市川猿之助の骨折 10月9日午後3時15分ごろ、「ワンピース」のカーテンコール中に、床板が昇降する「せり」に乗って床下へ降りる際、回転する装置に衣装の左袖と左腕が巻き込まれた。猿之助は装置内で身動きが取れない状態に。スタッフやレスキュー隊によって救出されたが、外部に骨が飛び出す開放骨折を負った。

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2017年11月26日のニュース