暴行問題が音楽界に波及…日馬出演のKUNI公式MV非公開に

[ 2017年11月24日 05:46 ]

2年前にKUNIの楽曲「願い叶うなら」のMVに出演した日馬富士
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 大相撲の横綱・日馬富士(33)による平幕・貴ノ岩(27)への暴行問題が芸能界にも波及した。15年に日馬富士が出演したR&B歌手KUNI(30)の楽曲「願い叶うなら」の公式ミュージックビデオ(MV)が23日までに、すべて非公開になったことが判明したもの。

 非公開となったのは所属レコード会社が運営するユーチューブチャンネルに上がっていたものや、自身の公式ホームページのものなど。公式動画の累計再生数は10万回を超えるなど、息の長い支持を得ていた。

 KUNIは神奈川出身。12年ほど前、デビューを目指しホテルでドアマンを務めていた頃に日馬富士と知り合い、場所の合間に酒をくみ交わすほどの間柄になった。同曲は日馬富士が、06年に他界した父の思いを「代わりに歌ってもらえないか」と依頼してできたもので、MVでは父親をしのんで、日馬富士が涙する場面もあった。

 14日に暴行疑惑が発覚後、日馬富士は暴行の事実を認めたが、現場での詳細なやりとりなど言い分が食い違う点が多く、いっこうに収束の気配を見せない。事態が泥沼化する中で、レコード会社内部でも協議が行われた。関係者によると「最終的に現役横綱が暴行を認めたという事実を重く見て、非公開の決断を下した」という。

 レコード会社はスポニチ本紙の取材に、動画を非公開としたことを認めた。日馬富士は年内にも傷害容疑で書類送検される方針となっており、関係者は「現状を鑑みても非公開はやむを得ない措置」とした。一方で「楽曲はKUNIと横綱の絆から生まれたもの。事態が穏やかに収束してくれれば」と願望を口にした。

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2017年11月24日のニュース