平尾昌晃さん、大合唱で天国へ 33人「瀬戸の花嫁」華やかに

[ 2017年10月31日 05:30 ]

平尾昌晃さんの告別式で瀬戸の花嫁」を歌う(前列左から)栗田貫一、山川豊、金沢明子、九重佑三子、小柳ルミ子、大月みやこ、細川たかし、五木ひろし、布施明、つのだ☆ひろ、中山秀征
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 7月に肺炎のため亡くなった作曲家の平尾昌晃さん(享年79)の葬儀・告別式が30日、東京・青山葬儀所で営まれた。歌手や関係者、ファンら2200人が参列。「故人らしく華やかに」との意図で、平尾さんが作曲した小柳ルミ子(65)の「瀬戸の花嫁」を、歌手33人が合唱するなど異例の「音楽葬」になった。

 小柳の涙ながらの弔辞に続き、会場に流れた「瀬戸の花嫁」のイントロ。呼応するように、布施明(69)や五木ひろし(69)ら、大勢の歌手が席を立ち小柳の周囲に集まった。総勢33人。過去の音楽人の葬儀でも類を見ない大合唱が会場に響き渡った。

 1972年の大ヒット曲。「いただいた時“これは売れる”と電流が走った」という。♪瀬戸は日暮れて 夕波小波――。去来する思い出に泣きじゃくる小柳を、九重佑三子(71)らが慰める。遺影の笑顔の平尾さんに見守られながら、ありったけの気持ちを歌に込めた。

 小柳は「いつも“ルミ子は泣き虫だから”と叱られていたので、泣かないと決めてたけど、ダメでした。ただ、今日は許してくださるのでは」と振り返った。

 平尾さんはロカビリー歌手として出発し、作曲家としても歌謡曲から演歌までノンジャンルで取り組み、アニメの主題歌も手掛けた。娘のように目をかけられた小柳は「瀬戸の花嫁」について「優しさ、おおらかさ、ほんのり切ないところとか、先生の魅力を一番表した曲」と言い切る。「あれだけの歌手の皆さんが集うのは平尾先生の力。心を込めて歌い継いでいきたい」と、改めて誓った。

 一番弟子を自任する布施と、71年の「よこはま・たそがれ」が飛躍の契機になった五木もデュエットで故人をしのんだ。布施の「霧の摩周湖」(66年)と「よこはま…」で並んでマイクを握り、競い合うように歌声を響かせた。

 一緒に楽曲を通しで歌うのは初。喪主を務めた長男の亜希矢(あきや)氏も「父はデュエットが好きでした。凄く喜んでると思います」と感激した。

 五木は「四十数年歌ってこられたのは、先生との出会いが全て、という思いを込めた」としみじみ。「10代の頃は怒られっぱなしだった」と話した布施は「今日は五木さんと一緒に歌おうと決めていた。もうないと思いますが、喜んで聴き入れてくれたのではないか」。大好きな仲間と音楽に、大作曲家は送られた。

 ◇主な参列者 五木ひろし、布施明、小柳ルミ子、細川たかし、堺正章、田辺靖雄、九重佑三子、山川豊、三遊亭円楽、水谷豊、中山秀征、水木一郎、氷川きよし、ささきいさお、コロッケ、モト冬樹、栗田貫一、アグネス・チャン、山田邦子、大月みやこ、中尾ミエ、森口博子、石田純一、湯川れい子、加藤和也、ミッツ・マングローブ、つのだ☆ひろ、柏木由紀子、岡千秋、原辰徳、青木功、中嶋常幸、アニマル浜口、堀尾正明、桂由美、金沢明子(敬称略、順不同)

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