桂文枝 「高坐招魂社」を建立 上方落語協会約30人が鎮座祭に参加

[ 2017年10月18日 18:07 ]

「高坐招魂社」鎮座祭でお社の前に並ぶ(左から)桂きん枝、桂春之輔、桂文枝、笑福亭仁智、桂米団治、大阪天満宮・寺井種伯宮司
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 上方落語協会会長の桂文枝(74)は18日、大阪天満宮北側の星合池(通称・亀の池)のほとりに境内社として「高坐招魂社」を建立したことを発表。上方落語協会の約30人の落語家が参加して鎮座祭が斎行された。

 「亡くなった師匠や先輩方の御霊がここにあります。我々が(繁昌亭の)出番前や、出た後にお参りして。噺も上手になるだろうし、お客さんにも(繁昌亭の)帰りにお参りにきてもらえれば」と文枝。大阪天満宮横にある天満天神繁昌亭の北へすぐの場所にある亀の池のそばに、約6平方メートルのお社が完成。先人物故者の奉斎社殿として上方落語の継承と発展に努めた先人を顕彰する。

 大阪生国魂神社にある浄瑠璃神社では近松門左衛門ら人形浄瑠璃(文楽)の成立に功のあった「浄瑠璃七功神」など文楽の物故者を祭神として祀ってあるが、落語界では「初めてのことじゃないですか」と文枝は説明した。年に1、2度は先人たちを偲ぶ祭りの開催プランも浮上。毎年、物故者の名前が祀られるが「皆さん、あわててこの中に入らんように」と文枝は笑いで締めくくった。

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2017年10月18日のニュース