三條正人さん死去「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」ボーカル、74歳

[ 2017年10月6日 05:30 ]

三條正人さん(02年撮影)
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 「小樽のひとよ」などのヒット曲で知られる「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のリードボーカルで、歌手の三條正人(さんじょう・まさと、本名渡辺正好=わたなべ・まさよし)さんが5日午前5時54分、マントル細胞リンパ腫のため東京都渋谷区の病院で死去した。74歳。大津市出身。妻で女優の香山美子(73)と長男にみとられ、旅立った。

 甘い歌声と七三分けで「女心を歌わせたら日本一」と言われ人気を博した三條さん。関係者によると、5年以上前から膠原(こうげん)病などと闘い、近年は入退院を繰り返していたという。最後のステージは、9月17日に群馬県富岡市で行われた公演にゲスト出演。会場まで周囲に支えられながら歩いたが、本番ではしっかりと立ち、甘い歌声を響かせた。2日後に都内の病院に入院したが、病室からメンバーへ電話し、仕事について話し合うなど、最後まで現役を貫いた。また、競馬が趣味で亡くなる前日の4日朝にも携帯電話で馬券を購入。医師も三條さんの気力に驚いていたという。弔問に訪れた芸能関係者は「香山さんはご遺体のそばで涙を拭いながらも、気丈に振る舞っていました」と話した。香山とは1973年にはフジテレビのお見合い番組「ラブラブショー」の共演をきっかけに結婚。関係者によると、香山は近年、三條さんの看病のため、仕事をセーブしていたという。

 ◆三條 正人(さんじょう・まさと、本名渡辺正好=わたなべ・まさよし)1943年(昭18)1月30日、滋賀県大津市生まれ。法大在学中にコーラスグループを組み1967年に鶴岡雅義の誘いで東京ロマンチカへ加入。「小樽のひとよ」の大ヒットで68年にNHK紅白歌合戦に初出場。「君は心の妻だから」など次々とヒット曲を出し紅白には計6回出場。ソロ活動を経て03年に東京ロマンチカに復帰していた。

◇三條正人さん葬儀日程

【通夜】 10月9日(月)午後6時

【葬儀・告別式】 10月10日(火)午前11時

【場所】 宝仙寺(全館)=東京都中野区中央2の33の3=(電)03(3371)7101

【喪主】 妻香山美子(かやま・よしこ、本名渡辺紀子=わたなべ・のりこ)さん

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