ブルゾン90キロ完走 悪性リンパ腫と闘病の恩師の娘に必死さ伝えた

[ 2017年8月28日 05:30 ]

ゴールするブルゾンちえみ
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 日本テレビ「24時間テレビ40」でチャリティーマラソンランナーを務めたお笑いタレントのブルゾンちえみ(27)が27日、東京・日本武道館にゴールした。40回の節目を迎えた同番組で、史上初めてランナーを当日に発表。異例のスタートを切ったブルゾンだったが、無事に放送時間内に走り切り「貴重な経験をさせていただきました」と涙を拭った。

 ゴール前300メートル付近から最後の力を振り絞った。1カ月に満たない練習期間だったにもかかわらず、学生時代に長距離ランナーだったプライドを示した。90キロを23時間55分でゴール。テープを切った後、「身に余る体験をさせてもらいました。沿道の方々もゴールに近づくにつれて盛り上げてくれた」と涙ながらに語った。

 芸人になる夢を貫き通した経験から「ランナーとして諦めずに頑張ることを皆さんに伝えたい」と、走る理由を話していた。さらに、悪性リンパ腫と闘病する高校時代の恩師の娘に、必死に走る姿を見せたかったことも前へ進む大きなモチベーションになった。

 番組のスペシャルサポーターとしてランナー候補となった。8月に入ってから積極的に自主トレを敢行。3回目の練習では30キロを走破し、ランナーのケアをする坂本雄次トレーナー(69)も「ポテンシャルは高いし、メンタル面も半端ない」と絶賛した。スタッフに「彼女しかいない」と太鼓判を押したことが選ばれる大きな理由となった。ただ、学生時代から増えた体重は約20キロ。スタートから16時間後の27日午後1時ごろから両膝の痛みに苦しんだ。残り10キロ付近からは足首や腰などにも痛みが走り、歩くシーンが増えた。

 体力の限界を超えたが進み続け、残り60メートル付近で坂本トレーナーが出迎えると涙があふれた。ゴール後、抱き合ったブルゾンは「短い間でしたけど、心の癒やしというか家族みたいな存在でした」と支えてもらったトレーナーに感謝した。

 極太のアイラインは最後まで崩れず「メークは一度も直していません」と胸を張った。ゴール後に一番したいことを聞かれると「シャワーを浴びてパンツを替えたい」と笑わせた。

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