ユーミン 荒井由実時代の楽曲軸に主演舞台「今の歌い方で最大限に表現できる」

[ 2017年8月17日 15:29 ]

舞台「朝陽の中で微笑んで」の製作発表に臨んだ(左から)松任谷正隆氏、斎藤洋介、寺脇康文、松任谷由実、宮澤佐江、六平直政
Photo By スポニチ

 シンガーソングライターの松任谷由実(63)が主演し、歌と芝居が融合する舞台「朝陽の中で微笑んで」(11月27日〜12月20日、東京・帝国劇場)の製作発表が17日、都内で行われた。

 由実と帝劇のコラボレーションは3年ぶり3度目。荒井由実時代の1976年に発表したアルバム「14番目の月」に収録した楽曲をタイトルに、夫の松任谷正隆氏(65)が脚本、演出を手掛ける。由実は同曲について、「永遠の中で一瞬の巡り合う2人を、バラードのメロディに乗せたかった。歌唱力を無視して作ったので、私の作品の中で最も歌うのが難しい曲。その永遠の中のうたかたを、今の歌い方で最大限に表現できると思う」と抱負を述べた。

 由実はストーリーテラーの役割も担い、その中で500年後の未来を舞台にした寺脇康文(55)と宮澤佐江(27)によるファンタジックなラブストーリーが展開する。脚本はキャストが決まってからすべて当て書きされたそうで、寺脇は「世界観が素晴らしい。宇宙、死生観が大きなテーマとしてあって、設定は突飛なところもあるが差し引いても現実感がもてる。寺脇康文の新しい、ダークな側面が見ていただけると思う」と自信のほどをうかがわせた。

 宮澤は、2011年のNHK紅白歌合戦で由実が「春よ来い」を歌った際、AKB48のメンバーとしてバックで一緒に歌ったことがあり、「あの時が、一番テレビに映りたかった瞬間だった」と述懐。そして、「ユーミンさんの楽曲の中でお芝居ができるなんて、一生に1度あるかどうか。一瞬一瞬をかみしめて、素敵な舞台が届けられるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 正隆氏は、アルバム名を挙げその中から全16曲を使用することを明言。由実は、「脚本の中盤からは、こみ上げるものがどんどんあった。ひたすらステージの出来ばえが楽しみ。役者の芝居、演出を信じて私はひたすら丁寧に歌うことを心掛けたい」と話していた。

 ほかに六平直政(63)、斎藤洋介(66)らが共演する。

続きを表示

この記事のフォト

芸能の2017年8月17日のニュース