肺腺がん公表のいときん 自覚症状なかった グループは活動継続

[ 2017年8月3日 23:17 ]

「ET―KING」のリーダー・いときん
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 大阪を拠点とするヒップホップグループ「ET―KING」のリーダーいときん(38)が肺腺がんのため治療に専念し、年内のライブ活動を休止することが3日、所属事務所から発表された。いときんは「ET―KINGのリーダー、いち大阪のブルースマン、そしてHIP HOPのトラックメイカーとして、自分の音楽、哲学に向き合い、まだまだ作品を残したいと思っています。生きたい!!」とコメントを寄せた。

 同事務所によると今年6月、年に1度の定期検診で異常が見つかり、7月に細胞診などの検査を受けた結果、ステージ4の進行がんで、リンパ節と脳への転移が判明した。足に深部静脈血栓症も発症したため、7月26日に大阪市内の病院に入院。がんの治療方針も検討していく。本人も家族や仲間の支えを得て闘病に前向きだという。

 自覚症状はなかったようで、いときんが体調不良を訴えることもなかったという。検診後も仕事を続行し、7月13日にはFM OH!のレギュラー番組「OSAKA DEEP STREET」(土曜深夜1・00)の収録に参加。関係者は「普段と変わらぬ元気な様子で、病気について自ら語る事はなかった」とした。

 だが、27日の収録には体調不良を理由に欠席し、メンバーのコシバKEN(37)とセンコウ(38)が代役を務めた。同局では12日までの放送分は収録済みで、5日は収録分を放送。12日以降の放送内容や19日放送分以降の収録、出演者を含めて「対応を検討中」と説明した。

 1999年に結成したET―KINGは法被姿と熱いステージで大阪らしい個性を発揮し、「愛しい人へ」「ギフト」などがヒット。充電期間として活動休止中だった14年9月、メンバーのTENNさんが急死するという悲劇を乗り越え、1年後に活動再開した。

 いときんは同グループの立て直しと同時に、「OSAKA ROOTS」という別ユニットも結成し精力的に活動する中、再び試練に見舞われる形となった。なお、両グループの活動は継続。5日には大黒柱不在ながら、両グループで神戸市内でのイベントに出演する。

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2017年8月3日のニュース