中嶋しゅうさん転落死 舞台から「めまいのように」客席落下、頭強打

[ 2017年7月7日 05:30 ]

死去した俳優の中嶋しゅうさん
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 東京芸術劇場シアターウエスト(東京都豊島区)で6日、女優の寺島しのぶ(44)が主演する舞台「アザー・デザート・シティーズ」に出演していた、俳優の中嶋しゅうさん(69)が公演中に舞台から転落した。警視庁によると、頭を強く打ち、午後10時ごろ救急搬送先の病院で死亡が確認された。

 公演はこの日が初日で午後7時に開幕。中嶋さんは寺島の父親役を演じていた。第1幕の終盤を迎えた午後8時10分ごろ、寺島と口論するシーンで、椅子から立ち上がって演技をしようとしたところ「めまいを感じているようにふらふらして」(関係者)、約1メートル下にある客席に転落。立ち上がることや、話すことができない中嶋さんの様子を見た寺島が腕で「×」をつくって緊急事態を知らせた。その後、約200人の観客の前でスタッフが心臓マッサージを始めた。公演は中止になった。舞台は26日までだが、7日から9日の公演は中止が決まった。主催者は7日に今後の公演日程について発表するという。

 中嶋さんは劇団NLT出身のベテラン。舞台や映画を中心に活躍し、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」などにも出演。妻は女優の鷲尾真知子(68)。鷲尾は7日に明治座(東京都中央区)で初日を迎える大地真央(61)の主演舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」への出演を予定している。

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2017年7月7日のニュース