“コミカル”が“怖い”へ…最終回直前「貴族探偵」の見られ方に変化

[ 2017年6月26日 19:32 ]

月9「貴族探偵」最終回の1シーン(左から武井咲、井川遥)(C)フジテレビ
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 嵐の相葉雅紀が主演の「貴族探偵」(フジテレビ、月曜よる9時)がいよいよ最終回を迎える。これまでにないコメディータッチのドラマだが、最終回が迫るにつれ主人公に対して“怖い”“怪しい”といった声が増え、視聴者に変化が起こっている。

 人気推理作家・麻耶雄嵩の同名小説シリーズが原作で、自らを“貴族探偵”と名乗る主人公だが、推理は使用人に任せ事件を解決させるという異色のミステリードラマ。主人公は名前から出生まで謎に包まれ、多くを発しないミステリアスな存在として描かれているが、事件の真相を解き明かす再現VTRを自主制作する使用人たち(松重豊、中山美穂、滝藤賢一)や、丁々発止のやり取りが笑いを誘う女探偵(武井咲)と刑事(生瀬勝久)など、主人公以外のキャラクターにはコミカルな味つけがされているのが特徴だ。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、ドラマ序盤は「軽いタッチ」(38歳女性)、「コミカルな要素が多い」(40歳男性)などの感想が多く、「ファンタジーな世界なのでつかめてない所がある」(33歳女性)と言った回答もあった。だが貴族探偵が実は事件の全てを把握していたのではという描写や、彼が女探偵の師匠(井川遥)の死に関わっているのではなど、ドラマ全体に関わるエピソードが描かれはじめた後半以降は、「主人公の目線が意味深。わかりづらいところがかえって面白い」(53歳女性)、「御前さま(相葉雅紀)の冷酷な顔がよかった」(25歳男性)、「謎だらけ。相葉くんがちょっと怖い」(47歳女性)、「貴族探偵の怪しいところがどんどん見えてきて、面白い」(39歳女性)、「正体は誰なのか?ワクワク」(54歳男性)など、“怖い”といった意外な感想も出てきて、それが視聴者を次回も見たいと思わせるワクワクへと繋げている。

 相葉雅紀が演じる主人公は感情に抑揚がなく一見単調に思えるが、彼は一体何者なのかという物語の本質に迫ってくると、その感情のなさがかえって不気味さを演出することに成功した。物語の細部を見渡すと、初回から登場し、ただの小道具と思われた女探偵愛用の音声検索アプリ(声を仲間由紀恵が担当)が実は貴族探偵が仕掛けた罠だったことや、のちに死亡していたと判明する師匠を、ドラマ前半で不安定な映像で演出していたのは、幽霊に見せる=死んだと思わせるヒントだったのではないかなど、関係のない描写が実は物語全体の伏線になっていた。

 一見軽そうに見えるドラマでありながら、いろんな深読みもできる奥深いドラマ。最終回の予告ではそれらの伏線が全て“スッキリ”するとも。細部まで見逃せない最終回となりそうだ。

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