船村徹さん追悼コンサート 内弟子5人28曲熱唱「いい歌ばっかり残して旅立っていきました」

[ 2017年6月12日 18:08 ]

 今年2月16日に84歳で亡くなった作曲家・船村徹さんの追悼コンサートが12日、栃木県日光市の船村徹記念館で行われ、歌手の鳥羽一郎(65)ら5人の内弟子が「兄弟船」「王将」など船村メロディー28曲を熱唱した。

 この日は船村さん85回目の誕生日。そんな記念の日に鳥羽が発起人として公演が決まった。「いい歌ばっかり残して旅立っていきました。本当に残念です」と語った鳥羽は、内弟子時代に船村さんの付き人として岐阜・笠松の女子刑務所を訪問した思い出話を披露した。そのとき、船村さんは受刑者の悔恨や生きる希望を作詞した「希望―のぞみ―」を熱唱。「講堂に集まった受刑者のほとんどが泣いていた」と懐かしそうに振り返った鳥羽は、船村さん愛用のギターで同曲を弾き語り。コンサート会場からはすすり泣く声が響いた。

 公演後に取材に応じた鳥羽は「日本語を大切にしていた先生だった。メロディーを歌うのではなく言葉を歌え、と言われたことは今も覚えています」と心に刻む師匠の言葉を明かした。また、船村氏は1978年から晩年まで「演歌巡礼」と題したコンサートを全国で行っていたが、鳥羽は「おれたちも“二代目・演歌巡礼”をやって、先生の曲を歌い継いでいこう」と静太郎(43)、村木弾(37)ら弟弟子らに呼びかけていた。

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2017年6月12日のニュース