オリビア 乳がん再発、腰に転移も「年内には元気になって復帰」

[ 2017年6月1日 05:45 ]

乳がんが再発し、腰に転移したと発表したオリビア・ニュートン・ジョン
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 「そよ風の誘惑」「フィジカル」などのヒットで知られるオーストラリア出身の歌手オリビア・ニュートン・ジョン(68)が30日(日本時間31日)、乳がんが再発し、腰に転移したと発表した。米国とカナダで6月1日から予定していたコンサートツアーの一部を延期する。

 ロイター通信などの海外メディアによると、最近背中に痛みがあり検査したところ、乳がんが脊椎の下部の仙骨に転移していることが判明した。オリビアは43歳だった1992年に乳がんを発症したが、乳房切除術と化学療法などで克服。その後は検診を提唱するなど乳がんの啓蒙(けいもう)・撲滅活動に尽力していた。克服から20年以上経過しての再発となる。

 代理人の声明によると、今後は13年にオーストラリア・メルボルンに設立した「オリビア・ニュートン・ジョンがんセンター」の専門家の助言に従い、短期間の放射線治療と、ヨガや瞑想(めいそう)などを取り入れた自然療法を受ける。

 オリビアは70〜80年代に世界的ヒットを連発。78年にはジョン・トラボルタ(63)らと共演した映画「グリース」で女優としても成功した。何度も来日しており、日本でも高い人気を誇る。直近で来日した15年には、東日本大震災の追悼公演も行った。今年1月には女性歌手2人との共作アルバム「リヴ・オン」を日本でもリリースし、健在ぶりを見せたばかりだった。

 代理人は「(本人は)年内にこれまで以上に元気になって復帰することに自信を持っている」と声明を発表した。言葉どおり、順調な回復が待たれる。

 ◆オリビア・ニュートン・ジョン 1948年9月26日、イングランド生まれ。5歳でオーストラリア移住。65年にオーディション番組で優勝、翌年英国でデビュー。74年「愛の告白」が全米1位になりグラミー賞2部門を獲得、翌75年「そよ風の誘惑」、76年「カントリー・ロード」がヒット。85年にダンサーと結婚、95年に破局。杏里のデビュー曲「オリビアを聴きながら」(78年、作詞作曲尾崎亜美)の曲名にもなった。

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2017年6月1日のニュース