6年ぶり「水戸黄門」助さん格さん なぜ若手?「時代劇の登竜門」に

[ 2017年5月30日 10:30 ]

BS―TBS時代劇「水戸黄門」で助さんを演じる財木琢磨(左)と格さんを演じる荒井敦史
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 武田鉄矢(68)主演で6年ぶりに復活するテレビ時代劇の金字塔、BS―TBS「水戸黄門」(10月スタート、水曜後7・00)の助さん(佐々木助三郎)役に財木琢磨(24)、格さん(渥美格之進)役に荒井敦史(24)が抜擢された。若手俳優を起用した理由について、制作サイドは「時代劇が低迷していると言われる中、『水戸黄門』という作品が若手俳優たちの“時代劇の登竜門”的な役割を果たせればいいと思っています」と明かした。

 注目の「助・格」の配役は今月18日に発表。ある意味、サプライズだった。

 財木は2012年、第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場。フォトジェニック賞に輝いた。ミュージカル「テニスの王子様」「刀剣乱舞」などに出演している。

 荒井は08年、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場。ビデオジェニック賞に輝いた。映画「メサイア」や「ガチバン」シリーズに主演。俳優集団「D―BOYS」に所属している。

 一般的な知名度はあまり高くない2人を選んだ狙いについて、制作サイドは「番組が一新するにあたり、助さん・格さんにはこれから番組と共に歩んでいける成長していけるという意味で“フレッシュさ”を求めていました」と説明。500人近い候補者の中から約100人のオーディションを行い「素直で明るく人懐っこい助さん像、真面目で曲がったことが嫌いな格さん像を考え、2人に決めました。時代劇が低迷していると言われる中、『水戸黄門』という作品が若手俳優たちの“時代劇の登竜門”的な役割を果たせればいいと思っています」と次世代のスターを育成する意味合いもあるとした。

 財木の魅力は「ひたむきさと素直さ。物事を、自分の中で理解して吸収しようとする姿勢が印象的でした。そんな中にも天然な部分が見え隠れしていましたので、助さんの人懐っこさを表現してくれることを期待しています」、荒井の魅力は「負けん気の強さ、貪欲さ、真面目さ。真まっすぐに正面から向かっていく姿勢がとても魅力的です。また、何事にも冷静そうに見えますが、熱いものを持っているのだろうと感じています。格さんの一本気な部分を表現してくれることを期待しています」と評した。

 年齢差40歳の武田との“化学反応”も期待される。「武田さんの経験、積極さで、財木さん・荒井さんをリードしていただき、頑固なのにどこか親しみを感じるおじいちゃんと、様々なことに触れ、様々なことを感じ、成長していく孫たちの旅を楽しみにしています。 武田老公もおっしゃっていましたが、番組をご覧になった人が『明日も頑張ろう!』という気持ちになれる『水戸黄門』になると思っています」とキャスティングに手応えを示している。

 「水戸黄門」は2011年に42年の歴史に幕を下ろしたが、6年ぶりに復活。今作は黄門様一行が青森・八戸を目指す。東日本大震災で甚大な被害を受けた東北の太平洋沿岸部が舞台の中心になる。

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2017年5月30日のニュース