酒井藍、吉本新喜劇初の女性座長就任 “小籔超え”史上最年少30歳

[ 2017年5月26日 11:51 ]

大阪・天王寺の「生國魂神社」で吉本新喜劇の新座長就任祝い祈願する酒井藍
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 吉本新喜劇初の女性座長に酒井藍(30)が就任することが26日、吉本興業から発表され、大阪・天王寺の「生國魂神社」で就任を祝って祈願した。女性初の座長に加え、1959年に「吉本ヴァラエティ」としてスタートした新喜劇では、99年に座長固定となってから最年少30歳での座長就任となる。

 10日の単独イベント(NGK)の終了後の打ち上げの席で座長就任を告げられた酒井。「足の裏をコチョコチョされ、フワフワした感じで、ドッキリとちゃうかと思った」とすぐには信じられなかったそうだ。その際、隣に座っていた座長の小籔千豊(43)から「頑張りや。でも、調子に乗ったらアカンで」と祝福された。実家の両親にもすぐに電話連絡。「何よりも嬉しかったのは、新喜劇の女性座員のお姉さん、(末成)由美姉さん、(若井)みどり姉さん、(浅香)あき恵姉さん、(未知)やすえ姉さんたち先輩や後輩たちが喜んでくれた」。週に2回は泊まりに出かける仲の先輩、森田まりこ(36)や宇都宮まき(35)らが泣いて喜んでくれ「私も泣いてしまった」と明かした。

 酒井は2007年9月に吉本新喜劇「第3個目金の卵オーディション」に合格し、新喜劇入団。ぽっちゃりキャラとして“ブーブー。ブーブー。私、人間ですねん”などのギャグで人気者に。近年では「THE舶来寄席」や「吉本新喜劇2026No.1決定戦」などでリーダーを経験。2017年1月にMBS「よしもと新喜劇スペシャル」では初の座長。3月に「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」初主演も果たした。

 舞台やテレビなどで幅広い年代の人気と実力をつけ入団10年目。99年に座長を固定して以降では、06年に32歳で座長に就任した小籔を抜いて、史上最年少の座長。また、かつて山田スミ子(66)や、未知やすえ(53)らが単発、短期公演での座長を務めているが、レギュラーでの女性座長は史上初めてのことだ。

 現在の座長は内場勝則(56)、辻本茂雄(52)、小籔、川畑泰史(49)、すっちー(45)の5人で、酒井の新座長就任公演が7月26日〜31日までなんばグランド花月(NGK)で開催されるため、7月26日から6人体制となる。「就任公演は1日3、4回。ヒザが爆発しないよう、しっかり柔軟して臨みたいと思います」と100キロ超と言われる巨体を揺すって笑わせた酒井。「まだ、座長になるという実感が沸いてこないけど、新喜劇初の女性座長として先輩方が築き上げてくださった歴史を引き継いで行けるよう頑張りたいと思います」と抱負を語った。

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