14歳藤井四段が19連勝 羽生3冠ら抜く歴代単独7位に 中学生初の竜王戦決勝T進出

[ 2017年5月25日 19:40 ]

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が25日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第30期竜王戦ランキング戦6組決勝で近藤誠也五段(20)と対局し、102手で勝利。自身の持つプロ公式戦デビュー後の連勝記録を19に更新。これまで7位タイで並んでいた羽生善治3冠(46)らの連勝記録を上回り、単独7位に浮上した。

 竜王戦は将棋の7大タイトル戦の1つ。ランキング戦の持ち時間は各5時間と長めで、通常は昼食、夕食休憩を挟み行われた。昼食には五目焼きそば、夕食にはチャーシューメンを注文した。

 対局は藤井四段の後手番。巧みな指し回しで、中盤あたりでリードを奪い、その後は持ち味の鋭い攻めで押し切った。

 これで6組優勝を決め、11人で戦う決勝トーナメントに中学生では初めて進出。渡辺明竜王(33)との竜王戦7番勝負に挑む。次回の対局は6月2日、棋王戦予選の決勝で本戦トーナメント入りを懸け、沢田真吾六段(25)と対戦する。

 今回の対戦相手、近藤五段はプロ2年目で昨年王将戦予選に初参戦ながら挑戦者決定リーグに進出するなど若手の強豪として名高いが、藤井は昨年12月のプロデビュー戦で現役最高齢の加藤一二三・九段(77)を破って以来、快進撃を続けており、連勝記録を19に伸ばした。なお連勝記録の歴代1位は神谷広志八段(56)が1987年、五段時代に達成した28連勝。

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2017年5月25日のニュース