買ってよかった

[ 2017年5月6日 09:10 ]

チェーンチェッカー
Photo By スポニチ

 【我満晴朗のこう見えても新人類】普段乗っているロードバイクの10速ギアが少々ギクシャクしてきた。シフトアップの際、2段飛ばしてしまうケースがままある。スプロケットやケーブル類、さらにチェーンまで新品に入れ替えてからまだ1年ほど。もう寿命が来たのだろうか。

 ふと思い出した。「チェーンはだいたい3000キロで交換してください」。ひいきにしているショップの店員がアドバイスしてくれたっけ。いわゆる一つのチェーン伸び対策だ。そういえばこの1年で少なくとも5000キロは走っている。やっぱり交換時期なんだ。

 とは言っても究極の面倒くさがりなので、バイクをショップに持ち込むことすら二の足を踏む始末。もんもんと悩んだ末、とりあえずチェーンの伸び具合を自分で調べてやろうと決意した。で、購入したのが写真のチェーンチェッカー。

 全長10センチ強。何の変哲もない金属片だけど、これがなかなかの優れものだ。左側のフック部分をチェーンの任意の駒に引っかけ、右端の突起部がチェーンの隙間にすっぽり入ってしまえば「伸びている」状態という。放っておくとスプロケットやフロントリングの歯が過剰に摩耗するので、走行そのものに多大な影響を与えてしまう。

 というわけで愛車のチェーンに恐る恐る当てがってみたら、なんとぎりぎりセーフ。5000キロ超も乗っているとはいえ高低差ゼロに近い川沿いのサイクリングロード専門だし、貧脚なのでトルクをぎしぎし掛けてこぐわけでもない。まだまだ使用可能と知って安心した。あと1000キロほど走ったらもう一度計測してみよう。

 それにしてもこの計器、たった990円(税別)とはお買い得だ。いちいちショップに行かなくてもチェーンの伸び具合を確認できる。一つ持っているだけで大船に乗った気分。なんて便利なんだろう。

 緊張感に欠けて幹部が失言を繰り返している一部団体の皆さんにも是非お勧めしたい。自分では感知しにくい「緩み度」が瞬時にして分かるのだから。 (専門委員)

 ◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。

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2017年5月6日のニュース