岡田将生「目が疲れる」憎たらしい役 「小さな巨人」で主役と対立

[ 2017年4月16日 11:00 ]

「小さな巨人」で山田春彦を演じる岡田将生(C)TBS
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 長谷川博己(40)主演のTBS日曜劇場「小さな巨人」(後9・00)で、主役の香坂真一郎と対照的なキャラクターとなるのが岡田将生(27)演じる山田春彦。事あるごとに香坂と対立する役をどう演じるのか。岡田に聞いた。

 香坂、山田はともに警視庁刑事部捜査一課の刑事。香坂は警視総監賞に値する刑事事件をいくつか解決するなど優秀な成績を収め、将来は捜査一課長も狙える位置にいたが、偶然起きてしまったミスにより所轄署への異動を命じられてしまう。一方山田は失敗につながりかねない捜査を避けるしたたかなタイプ。将来を有望視される者が抜てきされる捜査一課長運転担当を務める。

 香坂が所轄へ異動後は「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と冷たく言い放つ山田。主人公に肩入れする視聴者からしてみたら、憎たらしい役だ。

 岡田は「香坂が嫌がるようにすればいいと思って演じています」と主役と対照的なキャラクターを演じることをまず第一に考える。さらに「長谷川さんとは年の差があるので、若さを生かしてイラっとさせるような演技ができれば」と加えた。香坂と接する時はたびたびしかめっ面をしているのも特徴的。「今回は常に眉間にしわ寄っている感じですかね。目がすごく疲れる現場かもしれないです」と笑った。

 そうした役柄上、「普段は共演者の方とゲラゲラ笑ったりコミュニケーションをとるようにしているんですけど、今回は少なめで。長谷川さんもそういうタイプで。始まる前は集中して」臨んでいるという。今作は香坂を中心に、香坂の目線でストーリーが進んでいくだけに「(香坂目線のストーリーに対して山田の存在は)1つのアクセントとして。邪魔であり味方でもあるという微妙なラインをやっていくというのが今回の意図でもあるので。そこは監督と話し合いながらできているんじゃないかなと思っています」と説明した。

 番組のタイトルロゴには「敵は味方のフリをする。」と裏切りやどんでん返しを思わせるフレーズが記されている。「まだ誰が敵で誰が味方なのか(出演者も)わかっていなくて。3話、4話とかでびっくりすることがありました。僕たちがびっくりするということは、視聴者の方はもっとびっくりされるのでは」と予告。「会社や学校などにも通じるものがたくさんあって、共感してもらえるところが多いんじゃないかと思います」と話した。

 捜査一課長運転担当を務めるため、捜査一課長・小野田義信を演じる香川照之(51)と共演するシーンも多い。「香川さんと対峙すると、圧がすごいです。それにいかに負けないで食らいついていくかというのも試されている気がします。必死にしがみついていかないといけないなと思っていますね」と刺激を受ける毎日だ。

 「長谷川さんが本当に魅力的で。誰が見ても熱くなるようなお芝居をされているので、長谷川さんを見逃さないで欲しい」と自身が演じる山田よりも香坂をとにかく見て欲しいと強調。「そこに僕たちもアクセントとして入ってくる」と控えめにアピールしたが、岡田の演技があって、長谷川の熱さがより際立つことは間違いない。

 「小さな巨人」は警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメントドラマ。16日の初回は25分拡大して放送される。

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2017年4月16日のニュース