渡瀬恒彦さん“不在”「9係」第12弾 初回11・5% 安定の強さ

[ 2017年4月13日 09:10 ]

 3月14日に多臓器不全のため亡くなった俳優の渡瀬恒彦さん(享年72)が主演を務めてきたテレビ朝日の人気ドラマシリーズ「警視庁捜査一課9係」(水曜後9・00)が12日に15分拡大でスタートし、初回の平均視聴率は11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。

 2006年4月にスタートした群像刑事ドラマのシリーズ第12弾。第10弾(15年4月クール)の初回は10・9%、第11弾(16年4月クール)の初回は13・9%。初回から安定した強さを発揮した。

 渡瀬さんが演じたのは、警視庁検挙率ナンバーワンを誇る「9係」の係長で、“昼行灯”と揶揄されながら実はキレ者の加納倫太郎。渡瀬さんは病室に「9係」の台本を持ち込み、仕事復帰に意欲を燃やしていた。コンビを組んできたV6の井ノ原快彦(40)は「思い出が多すぎて、今は何から話していいか分かりません。渡瀬さんは僕の同志であり、尊敬する恩師です。これからも変わらず、大好きです」と追悼した。

 テレビ朝日の早河洋会長兼CEOは3月28日の定例社長会見で「今回の『9係』は主人公は不在という設定になりますが、5人のレギュラーに頑張っていただいて、1クール放送する予定です」とした。

 初回は、倫太郎(渡瀬さん)が神田川警視総監(里見浩太朗)の命令で、内閣テロ対策室を改造するための準備委員会アドバイザーを兼務。不意に係長不在になった9係だが、ある日、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、この1カ月で3件も続いている殺害した遺体を案山子にくくり付ける異様な事件に注目する…という展開だった。

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2017年4月13日のニュース