徳永有美アナ 夫・内村も復帰後押し AbemaTV挑戦「自分の性格にピッタリ」

[ 2017年4月12日 08:00 ]

AbemaTV「けやきヒル’sNEWS」の水・木曜キャスターを務める徳永有美アナウンサー。12年ぶりとなるニュース番組復帰の心境を明かした
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 フリーアナウンサーの徳永有美(41)がインターネットテレビ局「AbemaTV」の「けやきヒル’sNEWS」(月〜金曜正午)の水・木曜キャスターを務め、3カ月が経った。2005年4月にテレビ朝日を退社して以来、約12年ぶりのニュース番組。「夢にも思っていなかった」という復帰だが、夫のウッチャンナンチャン・内村光良(52)も後押し。新メディア、新番組への挑戦に「復帰してよかったなとすごく思います」と充実の日々を送っている。

◆12年ぶりニュース 初回緊張も スタジオトークに力点

 番組は昨年12月26日にスタートし、徳永アナは今年1月11日から出演。初回は「10年以上、カメラの前に立つことがなかったので、本当に緊張の極みで。手が震えて、本番3分前のお化粧直しもできませんでした。オンエアが始まると、顔も震えて」と振り返る。それでも、オバマ前米大統領の最後の演説というニュースに対し、テレ朝のワシントン支局も結びながら安定した進行ぶりを披露した。

 3カ月が経ち「少しずつ慣れてきて、落ち着いてできるようにはなったんですが、やっぱり生放送は何が起こるか全く分からない。本当に気を許すことができない緊張の連続ですが、それも含めて、すごく充実しています。スタッフみんなで新しい番組を作る挑戦に、自分のチャレンジも重なって、そういう意味でとても幸せな復帰。復帰してよかったなとすごく思います」と心境を明かした。

 1時間の生放送はニュースを読みながら、VTRを振るなどの進行もしつつ、コメンテーター(東京工業大学准教授・西田亮介氏、ハフィントンポスト日本版編集長・竹下隆一郎氏ほか)の解説も引き出す。天気や交通情報も伝えるなど、1人フル回転。テレ朝時代も「こんなに仕事量の多い番組はなかった」というほど。CMも1〜2回しかなく、息をつく暇もない。

 最も力点を置くのは、スタジオ内のトーク。「段取りにとらわれて表面的なことで終わるのではなく、コメンテーターの方が解説をしている時は、ちゃんと話を聞いて、ちゃんと答えられるようにしたいと気を付けています。毎回3〜5本、ニュースを掘り下げますが、自分なりの掘り下げ方をして、スタジオ展開が豊かになるのが一番の理想です。視聴者の皆さんに得した気分になっていただけたらいいと思うので。ニュースの切り口はスタッフやコメンテーターの方と一緒に考えて、私も素直な疑問をぶつけたり。その作業は、とても楽しいです」と積極的に取り組んでいる。

◆家族に感謝 主婦業専念12年間で「自分の土台を築けた」

 テレビ朝日報道局のAbemaNews編集担当・森本尽氏は「今回のお昼の番組を企画した際、緊急ニュースが発生した時ほど、AbemaNewsが求められることが分かってきたところでした。キャスターのスキルもAbemaNewsに求められていると実感していました」と現場経験に基づく実力や安定感を買われてのオファーだったと明かした。05年4月の結婚後は主婦業に専念し、2児の母になった徳永アナ。「自分がまた、この仕事をするとは夢にも思っていなかったです」と驚いたが「AbemaTV、この『けやきヒル’sNEWS』は、これからどんどん発展する、新しい分野に挑戦するメディア、番組。私自身もチャレンジすることが好きなので、草創期の場にいたいとすごく強く思いました。自分の性格にはピッタリのスタート」と心を動かされた。

 「ただ、報道番組を1人で任されるのは初めてですし、10年以上、現場を離れていたので、不安もすごく強かったです。自分が復帰するとは本当に思っていなかったので、家族もビックリしたんじゃないかなと思います」。夫の内村も仰天?と聞くと「(復帰の)相談すると『やりたいんでしょ?』『いいじゃん』みたい感じで。喜んでくれました」と後押しがあったことを明かした。

 「12年間、結婚生活に没頭して、家族との時間があったからこそ、今こうして全力でやれるのかなと思います。その時間の厚みがあるからこそ、今回、家族も応援してくれる。そのおかげで自分の基礎、土台がしっかりできたんじゃないかと。自分なりに土台を築けたところに今回、新たにもう1つ積み上げることができるというか。感覚としては、そういう感じですね」と家族に感謝した。

◆番組長寿化に意欲「物事を俯瞰で見られるようになるまで」

 今後については「まずは、この番組を長く続けて、世の中の大きな流れを自分で感じられるぐらいまで、物事を俯瞰で大局観で見られるようになるまで頑張りたい」と長寿化に意欲。月・火・金曜は元SKE48の柴田阿弥(24)がキャスターを担当しているが「若さには物事をやり切る強さがあると思うんです。柴田さんの放送は絶対欠かさず見ますし、刺激になります。水木はおばさんになっちゃいますが、私なりのよさを出していこうと。週を通じてコントラストも楽しんでいただけたら。(コントラストは)いい塩梅じゃないですかね」と番組全体に手応えを示した。

 この4月からは、6年目を迎えたBS朝日の部活応援番組「スポーツクロス」(金曜後11・24)に新加入。元ヤクルトの野球解説者・古田敦也氏(51)とコンビを組む。スポーツはテレ朝時代に世界水泳やソルトレークシティー冬季五輪などを担当した得意分野。「私にとっては(「けやきヒル’sNEWS」と)両手に花」。第2のアナウンサー人生が始まった。

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