日系ブラジル人3世・エンジュがデビュー 中村泰士氏、歌唱力に太鼓判

[ 2017年4月8日 17:17 ]

大阪市内でメジャーデビュー会見を開いたエンジュとプロデュースした中村泰士氏
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 作詞・作曲家の中村泰士氏(77)がプロデュースする、日系ブラジル人3世の新人歌手エンジュ(年齢非公表)が8日、大阪市内でメジャーデビュー会見を開いた。

 1メートル72のスラリとした体型を際立たせる純白のワンピースドレス姿で報道陣の前に登場。「日本で歌手になるために来ました。緊張していますがとても嬉しいです」と流ちょうな日本語で、はにかみながら微笑んだ。

 ブラジルのサンパウロ州出身。国内の名門校「EM&Tミュージックスクール」で歌唱力を磨き、演歌では日本音楽サンパウロ州ジュニア大会で優勝、日本音楽ブラジル全国大会で2連覇という偉業を達成。さらにバラード、ポップス、ロック、R&B、サンバ、ボサノバなど様々な音楽ジャンルも歌える逸材だ。

 ブラジルでは映画で主演したりテレビCMに出演するなど女優、歌手として活躍していたが、14年に本格的に歌手としての勉強をするために来日。ちあきなおみ(69)の「喝采」、細川たかし(66)の「北酒場」などのヒット曲を手がけた中村氏の元で、母国に一度も戻ることなく歌唱指導を受けながらデビューを目指してきた。

 7日にシングル「いとおしい/AKUJO未満」(よしもとR&C)をリリース。“最後のプロデュース新人”と謳(うた)う中村氏は「年齢的にいつ死んでもおかしくないからね」と笑いながら、愛弟子の素質に関して声の品のよさをあげつつ、「レコード大賞新人賞を取りますよ」と太鼓判。「どんな曲でも歌えて声がすばらしい、ちあきなおみさん、いしだあゆみさんのような歌手になりたい」と語るエンジュの横で、将来的に2人に提供した楽曲をカバーさせる構想も明かした。

 9日に大阪城ホールで開かれる中村氏企画の音楽イベント「カラオケレインボー 1万人の歌謡曲」で夏川りみ(43)小柳ゆき(35)らとともにステージに上がる。エンジュは「新人としてこんな機会はなかなかない。ワクワクしてます」と目を輝かせていた。

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2017年4月8日のニュース