仲代達矢 巨匠から言われた「転んだら4億円の損害だよ」

[ 2017年4月1日 18:14 ]

トークショーを行った主演の仲代達矢
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 黒澤明監督作品「乱 4K」(デジタルリマスター版)が1日、東京都渋谷区の「YEBISU GARDEN CINEMA」で公開された。主演した俳優の仲代達矢(84)が上演記念トークショーに出席し、黒澤監督との撮影時の思い出などを披露した。

 燃え盛る城の階段を降りるシーンでは「黒澤監督から“転んだら4億円の損害だよ”と言われた。日本の映画で初めて保険をかけたシーンだった」と回顧。「60年役者をやって160本の映画に出たけど、この映画が一番多くギャラをいただきました」と明かした。また、自身については「私も48ですから、そろそろかなと。毎日を一生懸命に頑張ろうと思います」と年齢を引っ繰り返して笑わせた。

 「乱」は「世界のクロサワ」が構想10年、制作費26億円をかけて挑んだ同監督後期の代表作。シェークスピアの「リア王」をベースにした壮大な戦国絵巻で、一文字家3兄弟の骨肉の争いを描いている。

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2017年4月1日のニュース