2回目迎えるプレミアムフライデー 賛成多数も現実は…

[ 2017年3月25日 10:54 ]

銀座三越「プレミアムフライデー」オープニングイベントに出席した橋本マナミ
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 “月末の金曜日は、早めに仕事を終えて豊か・幸せに過ごす”という新しいアクション「プレミアムフライデー」の実施から1カ月が経過した。初の試みとなった先月24日には、一体どのような効果があったのだろうか。

 推進協議会事務局の実態調査結果によると、イベントやキャンペーンを実施した422社のうち、約3割で売り上げが伸びたという。また、85%超の企業が販売促進企画などを引き続き検討しているそうだ。

 今回、アンケートの対象となったのは全国の正社員、非正規社員(20〜50歳代)2015人。このうち実際に早帰りをした人は、全体のわずか17%にとどまった。

 このうち、会社の推奨があったのが7・6%で、自主的に早帰りをした人が9・4%。さらに早帰りをした人のうち、経済産業省や経団連などが考案した午後3時までに退社をした人は4人に1人という、なんとも寂しい結果となった。

 しかし、プレミアムフライデーを利用した人たちのほとんどが、「豊かな時間を過ごすことができましたか?」という質問に肯定的な回答をしている。過ごし方は「家でゆっくり過ごした」「外食・お酒を飲みに行った」が上位を占めた。

 参加するために必要なことについて、「勤務する会社の経営層の意識改革」(53・3%)、「勤務する会社の管理職の意識改革」(35・9%)、「勤務する社員の働き方改革」(35・7%)という回答が上位を占めた。

 プレミアムフライデーに賛成している人は、全体の半数以上となる55・3%。“参加したいが、現実は厳しい”が1回目の結果としてまとめられるだろう。来週の金曜日に2回目を迎えるが、果たして今月はどうなるのか。

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2017年3月25日のニュース