中居正広「あの選手がいれば…」と1度も感じなかった最高の28人

[ 2017年3月23日 08:15 ]

第4回WBC準決勝   日本1―2米国 ( 2017年3月21日    ドジャースタジアム )

<日本・米国>6回1死、中越えに同点弾を放った菊池(4)を出迎える小久保監督(左)と奈良原コーチ
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 【中居正広スペシャル観戦記】今大会、侍ジャパンの戦いぶりを「侍ジャパン公認サポートキャプテン」として見守ってきた中居正広(44)。惜しくも世界一奪還はならなかったものの、堂々の4大会連続4強入りを果たしたチームを称賛した。“芸能界随一の野球通”によるスペシャルトーク最終章。テレビ中継のベンチリポートを務めながら、グラウンドレベルで熱い視線を送ってきた中居が感じた世界との差は――。

 国際舞台はやはり、選ばれた人にしか分からない重圧があるんだなと感じました。マウンドに立った人間、打席に立った人間しか分からないものがあったのではないかと思います。ただ、いつの時でも「たられば」ってあると思うんですが、僕個人としては今回は全く思いませんでした。誰々が来ないという情報とか、大会前にはいろんな前評判もありましたけど、1次ラウンド初戦のキューバ戦から「あの選手がいればよかったのに…」と感じたことは一度もありません。本当に素晴らしい28人の選手たちだったと思います。

 印象的だったのは坂本選手の言葉です。「最高のメンバーだ」と。「最高のメンバーと最高の喜びを分かち合いたい」とも、おっしゃっていました。毎年、いろんな国から日本に助っ人外国人選手が来ますが、今や日本人が“助っ人”としてメジャーへ行く時代。実力は各国、遜色なくなってきたと思います。今日の試合だって明日やったら日本が勝ってもおかしくない。そう思うほど、紙一重の勝負だった。

 環境面で言えば、球場には「USA」コールが起きましたけど、アウェーを感じさせないほど日本の方がたくさん球場に来られていました。あくまでも素人目線ですが、日本に不安要素があったとすればナイターだったということくらいだと思います。屋外のナイターは、去年のペナントレースから練習も含めてやっていないと聞きました。ナイターだと打者は球が速く感じ、守備でもフライに目が慣れるまで時間がかかると聞きました。去年のペナントレースからと考えると、長い人で半年近く夜の球を見ていないことになります。それは、どんな影響があったのかな…と。何度も言いますが、素人目線ですけど。

 ◆中居 正広(なかい・まさひろ)1972年(昭47)8月18日、神奈川県藤沢市生まれの44歳。86年、14歳でジャニーズ事務所入り。88年にSMAPのメンバーとなり、91年にデビュー。俳優としての主演ドラマに「味いちもんめ」「砂の器」「ATARU」など。NHK紅白歌合戦の司会を計6回担当。野球好きは父親の影響で、少年野球チームでプレーした。小3時に初めてプロ野球を生観戦。本塁打を打った若松勉を見て「体が小さくてもプロになれる」と勇気づけられた。

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2017年3月23日のニュース