拓郎 かまやつさん「我が良き友よ」当初は「嫌がっていた」

[ 2017年3月9日 05:34 ]

菅田将暉(左)の肩を抱き笑顔を見せる吉田拓郎
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 吉田拓郎(70)が8日、膵臓(すいぞう)がんのため1日に亡くなった友人のムッシュかまやつさん(享年78)をしのんだ。

 この日、都内で行われたニッポン放送の新番組「吉田拓郎 ラジオでナイト」(4月2日スタート、日曜後11・30)の発表会見に出席。親交の深かったかまやつさんについて聞かれ「つい最近までメールで、お互いのこれまでの長い付き合いについてやりとりする友人関係を続けていた」と振り返った。6日にはかまやつさんの密葬に出席し、同日のブログで「黒のスーツやネクタイなんてもう着たくない」と悲しみをつづっていた。

 会見ではかまやつさんに作詞作曲提供した「我が良き友よ」(75年)を巡る秘話を明かした。

 74年に「よしだたくろう・かまやつひろし」名義で、元アイドル歌手の南沙織さん(62)を歌った共演曲「シンシア」を発売。これを機に、かまやつさん側から「とにかくヒット曲を作りたい」とオファーがあったといい、楽曲提供したのが「我が…」だった。

 自身の大学時代、応援団員だったバンカラな同級生の友人をモデルにした歌。70万枚を売り上げ、かまやつさんの代表曲となったが、拓郎は「当初は歌うのを嫌がっていた。ロックな生きざまからするとバンカラな感じの歌は似合わないと思ったんだと思う」と意外なエピソードを明かした。

 「結果的には大ヒットして彼も万々歳だったと思う。そこから親交が始まった」。感傷的になることなく、皮肉ともとれる言葉に愛を込めた“拓郎節”で40年来の親友を悼んだ。

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2017年3月9日のニュース