「直虎」しの役・貫地谷しほり 「みんな不器用」な登場人物 それぞれの“正義”

[ 2017年2月26日 09:00 ]

大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、しのを演じる貫地谷しほり(C)NHK
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 女優の貫地谷しほり(31)がNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)で、井伊直親(三浦春馬)の正室、しのを演じている。4度目の大河出演にして、初めて“強い母親”に挑戦。直親をめぐり、なにもかも正反対の次郎法師(柴咲コウ)と女同士ぶつかりながらも、母として成長し、直虎らとは異なるアプローチで井伊家を守っていく役柄への理解や心境を語った。

 しのは井伊家の重臣・奥山朝利(でんでん)の娘で直親の正室。後継ぎへの期待と、直親の元いいなずけ、次郎法師の存在に、プレッシャーを感じて押しつぶされそうになっている。

 のちに直政の母親となる重要な人物。次郎法師とは生き方が真逆で、それゆえ衝突することもしばしば。さらに次郎法師はいわば直親の“元カノ”。その点も、しのの嫉妬や不安をかきたてる大きな要素となっているが「私自身、しのが焼きもちを焼くシーンなどをかわいいなと思って演じています。そんなに気にするんだ、そこまで一途に人を思える人なんだというか」と気負いはなく、一歩下がったところからしのを冷静に見つめる。

 しのと次郎法師が対峙し、火花を散らす場面。次郎法師の一言に心を動かされた。「直親に『なぜ、しの殿はかように一人なのじゃ!』って言ってくれるシーンがあるんですけど、そこはやっぱり聞いていてもウルウルしてしまって。こんなにわかってくれているのに、素直にできなくてごめんみたいな。でもあるじゃないですか。だれかと、けんかしたり怒られたりして悪いってわかっているのに、謝れない複雑な思いって、すごくわかる」と意地を張り続けてしまう姿には自身を重ねた。

 こんなにも心を乱されてしまうのは、直親への思いが大きいからこそ。「やっぱり親が決めた結婚で、当時はそういうものとの思いもあったでしょうが、直親に魅力を感じていて。でも肝心の直親は仕事で頭がいっぱい。しののことを全く見てくれず、すごく寂しい気持ちがある」と、思い悩む乙女心はいつの世も変わらない。「嫉妬は直親のせい。直親がそういうことじゃないんだよって、ちょっとフォローしてくれたらいいのに、フォローがないから。みんな不器用なんです」と冗談っぽく口をとがらせた。

 「風林火山」「龍馬伝」「八重の桜」に続く4作品目の大河ドラマ出演。「八重の桜」では鉄砲を手に戦場へ出て行く主人公とは対照的に、家に残り、家を守る人物を演じた。「今回の直虎、直親もそうですが、自分がこうだと思ったら正義のもとに動ける人。でも私は、家を守らなくてはいけなくて、そういう行動ができない。したいのにできない、もどかしさってやっぱりすごく辛いですよね」。直虎や直親とは違う“正義”を持ち、常に死と隣り合わせの家族の無事を案じながら待つしかないしのへ思いを馳せた。

 1年という長い期間で描く大河ドラマならではの変化もあり「若い頃のしのは、涙もろくて、弱い気持ちに飲み込まれてしまう。でも母になることで、どんどん強くなっていく。私は母親として強い女性はあんまり演じたことがないので、すごく楽しみ」と期待。「年齢を重ねていくたびに、母親ってすごいなって思うことがたくさんあって。本当に優しいなとか、お母さんになった人から感じるものってやっぱりある。そういうものを疑似体験して、私自身も広がっていけたら」。持ち前の感性と想像力で、母という未知の領域を切り拓いていく。

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