清順監督を悼む声続々…大谷直子「知的で色気のある男性でした」

[ 2017年2月23日 05:30 ]

鈴木清順監督死去

鈴木清順監督(1978年撮影)
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 ▼渡 哲也 「東京流れ者」に出演したのは芝居のしの字も分からなかったときで、監督の言うままに動き、手取り足取り教えていただいた。監督の演出は、ワンシーンごとに色ががらりと変わる。斬新でした。「流れ者には女はいらない」というせりふとともに、新しい感覚の監督だと思ったことを今も強烈に覚えています。

 ▼小林 旭(「関東無宿」などに出演)日活時代から語り尽くせぬほどの思い出がありすぎて言葉がありません。ただただ、ご冥福をお祈りいたします。

 ▼高橋 英樹 日活時代に「けんかえれじい」をはじめ、さまざまな作品でお世話になりました。ユニークな演出法で、当時の若い私にとりましてはとても勉強になりました。ご冥福をお祈りいたします。

 ▼陣内 孝則(「結婚 陣内・原田御両家篇」出演)撮影中、「今日は“出し”(出演者が帰らなければいけない時間)があるので、ここで撮影終了します」と言う助監督に、主演だった私が「大丈夫だよ」と言ったら、横から清順監督が「へへへ、僕です。CMです」と申し訳なさそうに、いたずらが見つかった少年のようなチャーミングな笑顔でおっしゃったことが、昨日のことのように思い出されます。

 ▼大谷 直子 「ツィゴイネルワイゼン」との出合いがなければ、30代40代の女優人生が変わっていたと思います。撮影中はロケ弁ではなく、監督とプロデューサーの荒戸源次郎さんの配慮で昼も夜も料理人が作るあったかい食事が出ました。チームワーク抜群の現場で、その中にいることができたことは財産です。風貌の通りひょうひょうとしていて、口数も多くなく少なくなく。バランスの取れた、知的で色気のある男性でした。「あんなに素晴らしい作品に出合えた」と後になって実感が湧いてきたことを覚えています。

 ▼大楠 道代(「ツィゴイネルワイゼン」などに出演)とても悲しくて残念ですが、あえて安らかにお眠りください…とは言いません。どうせかなた世界で、プロデューサーの荒戸(源次郎)さんや、原田芳雄さん、松田優作さんたちと、破天荒なことを企てているのでしょうから。

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2017年2月23日のニュース