藤山扇治郎 乳がん療養の伯母・直美にエール「ゆっくり治して」

[ 2017年2月22日 15:46 ]

舞台「銀二貫」の役作りのため寒天工場に体験・見学に訪れた藤山扇治郎(左)と胡蝶英治
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 初期の乳がんを患い、舞台の中止など休業を発表した女優・藤山直美(58)のおいで松竹新喜劇の俳優・藤山扇治郎(30)が22日、伯母(おば)にエールを送った。

 扇治郎はこの日、次回作「銀二貫」(大阪松竹座、6月1〜11日)の役作りのため大阪・高槻市の寒天工場に、共演の胡蝶英治(33)と訪問。そこで、伯母の直美を心配しながらもおいっ子らしいメッセージを送った。直接連絡のやりとりはないものの「ビックリしました。ただず〜っと休まずに働いていたので、ゆっくり治して」と気遣い「戻ってきた時にはパワーアップしてると思う」と話した。「女性座長であれだけお客さんを満員にする人は伯母さんぐらい。ああ見えてすごく気を使う方なんで落ち着いたらゆっくり会いたい」と心待ちにした。

 「銀二貫」は、高田郁氏のベストセラー小説を舞台化するもので、武士の家に生まれながら寒天問屋の主人に救われ、商人として生き抜く松吉の成長を描く人情時代劇。“天然ボケ”の扇治郎は、この日の工場見学でも原料の「テングサ」を本気で「もずく」と呼ぶなど周囲を笑わせたが「役者も“見て覚えなさい”という職人かたぎは同じ。松竹新喜劇に入って3年。これまでの経験や今日実際、道具とかを触らせてもらった感覚を舞台に生かしたい」

 松吉が修行に出向く先の半兵衛を演じる胡蝶も「外部(松竹新喜劇以外)でこんなに大きな役を演じるのは初めて。このチャンスを本当のチャンスにしたい」と意気込んでいた。

 共演は桂ざこば(69)赤井英和(57)曽我廼家文童(70)ら。

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2017年2月22日のニュース