「キャプテン」38年ぶり復活“その後”が読める!「グラゼニ」原作コージィ城倉氏が担当

[ 2017年2月15日 05:45 ]

「キャプテン」復活を伝える「グランドジャンプ」2月15日発売号の1ページ
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 故ちばあきお氏の名作野球漫画「キャプテン」の続編が、集英社の漫画誌「グランドジャンプ」4月5日発売号から連載される。題名は未定。38年ぶりの再開となる。

 作画、物語ともコージィ城倉氏(53)が担当。大の「キャプテン」ファンで、オマージュ作とされる「おれはキャプテン」などの野球漫画で知られる。プロ野球選手の年俸に焦点を当てた異色の野球漫画「グラゼニ」の原作者(森高夕次名義)としても有名。続編の計画が進む中で「誰かが描くことになるのなら、自分が描きたい」と引き受けた。

 続編は、本編で墨谷二中のキャプテンを最初に務めた谷口が墨谷高3年となり、後を追って入学した後輩の丸井、イガラシらと甲子園を目指す。

 「キャプテン」は1972〜79、当時の別冊少年ジャンプ(後に月刊少年ジャンプ)で連載。歴代キャプテンを中心に野球部の奮闘を描いた。“魔球”全盛期の当時、読者と等身大の登場人物がひたむきに野球に打ち込む姿が人気を呼び、アニメ化もされた。

 73年からは墨谷高に進学した谷口を描く「プレイボール」も週刊少年ジャンプで連載。78年、谷口が3年生に進級してすぐに終了した。今回の続編は、その先を描く。

 コージィ氏は「ファンは新解釈を望んでいない。あきお氏ならどう描くか考えて描く。今風の味付けはしない」としている。あきお氏の画風そっくりに描くが「簡単にみえて非常に難しい線。レイアウトのバランスも素晴らしい」と驚いている。展開については「甲子園に行くのが“王道”だが、あきお氏ならどうするか…」と悩んでいる。

 あきお氏は84年、41歳で自ら命を絶った。兄ちばてつや氏やアシスタントらによる再開も検討されたが、実現に至らなかった。あきお氏の長男で、ちばあきおプロダクション代表取締役の一郎氏(41)は「終了から約40年。父の作品が、世の中から忘れられていくのは寂しい。続編が、今の人の目にとまる機会となれば父も喜ぶ」と話している。

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