大島優子 一人旅でNYからスペインへ「私の荷物はどこに行った!?」

[ 2017年2月14日 11:00 ]

夢中論 大島優子(上)

地球儀を手に笑顔を見せる大島優子
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 「旅人です」。女優の大島優子(28)は今、自らをそう称する。仕事で外国に行く機会も多いが、何より、プライベートでの海外一人旅に魅せられている。旅は仕事に尽力した後の重要な補給源。訪れた先々で求めるのは「リラックスとインプット」だという。“オトナのオンナ”が心をときめかせる極上の旅とは…。 (牧 元一)

 海外の一人旅は緊張感があって刺激的だ。頼れるのは身長1メートル52の小さな体の自分しかいない。

 ニューヨークから単身、スペイン・イビサ島に向かう途中でトランジットした空港での出来事。航空機の乗り換えの際、自分の荷物がちゃんと積み込まれたかどうか不安になり、何人もの空港関係者に必死に英語で聞いて回るはめになった。

 「私が乗る便に私の荷物は載ってますか?」

 「荷物はここに来ないので分かりません」とつれない返事。

 「調べてください!」

 「あなたが手続きしていないということは載っていないんじゃないですか」と無責任な返答。

 「じゃあ、私の荷物はいったい、どこに行ったんですか!?」

 結果的に荷物は無事に搭乗便に積み込まれたものの、国内では起こらない騒動が、のちに誰かに笑って話せる楽しい思い出として残った。

 「ほかの国に行くと、自分はまだ子供みたいなもんだと思うんです。人に何かを聞こうと思っても、英語を流ちょうにしゃべれるわけじゃないから、つい臆病になってしまう。28歳になって、日本ではそれなりに学んできたけれど、世界には知らないことがたくさんある。まだまだ勉強しなくちゃいけないと思えることがうれしいんです」

 これまで1人で、米国のニューヨーク、ロサンゼルス、ラスベガス、欧州のスペイン、英国、ポーランドを訪れた。どこへ行っても東洋人の女性の一人旅を見かける機会はほとんどなく、自分が少数派であることにも気づいた。

 「友人と行ったこともありますけど、どんなに仲が良い相手でもケンカをすることになる。どこに行きたいのか、何を食べたいのか、それぞれ好みが違いますから。特に海外に一緒に行くと露骨にその人の性格が出る。1人で行った方が楽なんです。“一人旅は危ない”と心配されるけど、旅で得られるものが多いという思いが勝ってしまう。何か起きてもその時はその時。私はいい意味での諦めができるんですよ」

 持ち前の度胸の良さが一人旅を楽しむ礎になっている。

 ◆大島 優子(おおしま・ゆうこ)1988年(昭63)10月17日、栃木県生まれの28歳。7歳から子役として芸能活動を始め、2006年にAKB48のオーディションに合格。10年8月発売のヒット曲「ヘビーローテーション」でセンターを務めるなど中心メンバーとして活躍。14年6月にグループから卒業。15年4月から放送されたTBS系の連続ドラマ「ヤメゴク」や同年8月公開の映画「ロマンス」に主演。

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