将棋連盟・佐藤新会長、苦難の船出…総会ドタバタで27日再開催

[ 2017年2月7日 05:30 ]

 日本将棋連盟は6日、コンピューター不正使用疑惑に絡む一連の騒動の責任を取り、任期途中で辞任した谷川浩司会長(54)の後任に、元名人の佐藤康光九段(47)を選んだ。6日、東西の将棋会館で行われた臨時総会と理事会で決定した。都内で就任会見を行った佐藤は「自分がやらなければいけない、という気持ちが強くある」と決意を明かしたが、谷川会長辞任表明後も執行部への批判は収まることはなく、難しい船出となりそうだ。任期は今年6月まで。

 長らく将棋界をリードしてきた“羽生世代”の一人。佐藤は理事の経験がなく、連盟トップ就任となったが、谷川から打診を受け、会長就任を決意したという。会見では疑惑を指摘された三浦弘行九段(42)に対し「ご迷惑をお掛けしおわびします」と謝罪し、名誉回復についても「今後は対局の環境を万全にするなど、名誉を取り戻したい」と述べるにとどめた。

 会見前に行われた臨時総会では、辞任しなかった専務理事、常務理事ら計5人の解任請求が出され、27日に改めて臨時総会を開催することも決まった。谷川前会長を支え、現在も実務を担っている首脳陣が総入れ替えとなる可能性もある。

 佐藤は京都府出身で、1987年にプロ入り。名人2期、王将2期などタイトルを通算13期獲得している。

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2017年2月7日のニュース