「真田丸」人気 データが実証 好評意見5000件 ツイート数「花燃ゆ」10倍

[ 2017年2月5日 16:50 ]

大河ドラマ「真田丸」の主演を務めた堺雅人(C)NHK
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 戦国時代最後の名将・真田幸村の生涯を描き、一大ブームを巻き起こした昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」に直近4作品と比べると好評意見が1000〜3000件も多く届き、ツイート数も直近3作品と比べると圧倒的な多さだったことが5日までに同局公式サイトで公表された「視聴者対応報告」で分かった。放送終了から1カ月半。その人気ぶりがデータによって証明された。

 ヒットメーカー・三谷幸喜氏(55)の冴え渡る脚本、主演の堺雅人(43)をはじめとした芸達者なキャストの熱演が、ユーモアを交えながら骨太な人間ドラマを形作り、初回から人気沸騰。普段時代劇を見ないデジタル世代を巻き込み、1年間SNS上で反響を呼び続けた。昨年12月18日に最終回を迎え「真田丸ロス」に陥る人が続出した。

 視聴者対応報告によると、「真田丸」に届いた反響は1万7172件(昨年1月3日〜12日20日集計)。内訳は好評意見4867件、厳しい意見3231件、問い合わせ6656件、その他の意見2418件。

 直近4作品を見ると、12年「平清盛」=1万8707件(好評意見3524件、厳しい意見7916件、問い合わせ6495件、その他の意見772件)、13年「八重の桜」=9849件(好評意見1401件、厳しい意見2471件、問い合わせ5063件、その他の意見914件)、14年「軍師官兵衛」=1万2533件(好評意見1917件、厳しい意見2661件、問い合わせ7209件、その他の意見746件)、15年「花燃ゆ」=9011件(好評意見1349件、厳しい意見3063件、問い合わせ3628件、その他の意見971件)。

 「真田丸」の好評意見は「平清盛」より1343件、「八重の桜」より3466件、「軍師官兵衛」より3318件、「花燃ゆ」より3518件も多かった。

 また、NHKツイート分析システムで直近3作品の各話平均ツイート数を見ると「真田丸」=5万4574、「花燃ゆ」=5728、「軍師官兵衛」=1万2034、「八重の桜」=1万618。「真田丸」が圧倒的に多く、午後6時からのBSプレミアムの放送を「早丸」、ナレーションを務めた同局・有働由美子アナウンサー(47)が登場人物の死を淡々と読み上げる様を「ナレ死」と呼ぶなど、インターネット発の用語が多数生まれたことをデータが実証した。なお「真田丸」の最終回は約14万ツイートだった。

 番組担当者は「主人公たちの波乱万丈の人生を1つの船になぞらえてドラマ制作を進めましたが、視聴者の皆さまからさまざまな形で頂いたご意見やご感想が、まさにドラマ制作の“針路”を示してくださいました。そして、戦国の荒波にもまれながら航海を続ける中で、いつしか視聴者の皆さまも真田丸の乗組員になっていただいているように感じ、一緒にドラマ作りの旅をしているような不思議な感覚を味わいました。新しい時代のドラマの作り方の在り方を切り開いた手応えを感じています」とコメントした。

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2017年2月5日のニュース