テレ東の女子向け特撮、“聖域”崩せるか?方程式はアイドル=正義

[ 2017年1月26日 10:50 ]

「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」の製作発表に登場したヒロイン3人
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 女子向けの特撮シリーズ「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」が、テレビ東京で4月から放送される。

 かつては、悪を倒す正義の物語といえば“男子の聖域”だったが、正義の女子が活躍する物語は「セーラームーン」や「プリキュア」シリーズの成功で珍しくなくなった。ただ、それもアニメの話で、実写と聞けば多くの人が驚くのではないだろうか。

 「ミラクルちゅーんず!」の舞台は、魔王に支配された「音楽の国」。妖精と組んだ3人組アイドルが、音楽の力で世界を守る物語だ。

 アイドルと正義のヒロイン。男子向けのヒーロー物語に慣れていると、異色の組み合わせに思える。

 「ミラクルちゅーんず!」のヒロイン3人が戦う姿はアイドルそのもの。こんなに柔らかそうな戦闘服(?)で…しかもこんなに太ももを露出して、怪人たちとの戦えるのか?それに覆面もせず、素顔を出して戦うなんて…。悪の組織に身元を突き止められて危険なだけじゃない。何より大事な、正体を隠して善を行う“ヒーローの醍醐味”がない!…などと考えてしまうのは、男子向けヒーローの考え方だ。

 女子向けの正義ものは、男子と違う論理で成り立っている。セーラームーンや、プリキュアのまとう戦闘服(?)は今ドキのアイドルそのものだ。男子が好む“ヒーローの醍醐味”など無用。機能美より、見た目の美。顔出しで、堂々と華麗に悪を倒す姿に女子は引かれるのだ。恐らく「アイドル=正義」「グループアイドル=スーパー戦隊」という答えを得たからこそ、プリキュアシリーズのヒットがある。

 過去にも女性が主人公で、悪と戦う特撮ドラマはあった。80〜90年代のテレビ朝日「東映不思議コメディシリーズ」の後期に放送された「美少女仮面ポワトリン」(90年)、「不思議少女ナイルなトトメス」(91年)、「有言実行姉妹シュシュトリアン」(93年)などだ。コメディータッチの不思議な世界観で人気を得たが、残念ながら長くは続かなかった。

 新たな方程式を得て帰ってきた女子向け特撮戦隊は、ヒーローものに残る“最後のトリデ”を壊すことが出来るだろうか?

 メガホンをとるのが三池崇史監督というのも面白い。ジャンルを問わず、ヒット作を数多く手掛けてきた人だ。先日の製作発表では「最初から特別な子たちではないが、キラキラしていて人間として魅力がある。アイドルが生まれるところを楽しんでもらえるのでは」と話した。特撮ヒーローものが若手俳優の登竜門となったように、特撮ヒロインものがアイドルや女優の登竜門となる時代が来るかもしれない。

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