ASKAの母死去 ブログで報告「しっかり、お見送りできました」

[ 2017年1月14日 05:40 ]

歌手のASKA
Photo By スポニチ

 覚せい剤取締法違反(使用)の容疑で昨年逮捕され、不起訴で釈放された歌手ASKA(58)の母親、宮崎エイコさんが亡くなったことが13日、分かった。この日、福岡県大野城市で葬儀が営まれた。喪主はASKAの父親、克己さん。

 長年がんで闘病していた。関係者によると、亡くなったのは「数日前」という。死去当日、ASKAから関係者に報告があった。

 ASKAは最近、エイコさんの体調を考慮し、度々実家がある福岡に足を運んでいた。昨年5月、妻子に強制入院させられた都内の病院から九州の病院に転院した後は、東京の家族を避ける意味もあり頻繁に福岡に滞在。これは「1カ月に1度は帰ってきて、顔を見せて」という母の願いを受けたものでもあった。

 昨年11月の再逮捕前から進めていたアルバム制作について、釈放後にブログで「予定が、20日間もずれてしまいました」とつづっていた。これはエイコさんの余命が短く、なんとか生前に完成した作品を聴かせたいという強い思いの表れだったとみられる。

 昨年10月9日に福岡で行われた友人のライブに飛び入り参加した際に、会場には車いすのエイコさんの姿があった。飛び入りは、克己さんの「おまえが舞台で歌う姿を1回見せてやってくれ」との願いから実現したもので、ASKAはエイコさんにささげる歌を2曲歌ったという。

 エイコさんは、売れっ子歌手となったASKAの東京の自宅を訪れた際、朝帰りしてきた息子を仁王立ちして玄関で待っていたことがあった。「どこ行っとったと?」。ASKAはしどろもどろになって弁明。いくつになっても怖く、温かい存在だった。

 ASKAは13日午前、ブログに「大きな寂しさとともに、きっと元気になってる母をこれから僕ら家族は見送ってまいります」と葬儀に臨む心境をつづった。また夜には、ファンらのお悔やみコメントに感謝するとともに「しっかり、お見送りできました」と記した。

 大野城市内の実家にはこの日、近所の住民が弔問に訪れた。

続きを表示

2017年1月14日のニュース