浅野忠信 スコセッシ監督「沈黙」のアカデミー賞確信「選ばれないわけない」

[ 2017年1月12日 22:53 ]

映画「沈黙 サイレンス」の会見を行った(左から)浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形
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 米の巨匠マーティン・スコセッシ監督の最新作「沈黙 サイレンス」に出演した浅野忠信(43)、窪塚洋介(37)、イッセー尾形(64)が12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。

 スコセッシ監督が、遠藤周作の原作小説に出合ってから28年来の夢を実現させた力作に抜てきされ、浅野は「大きく成長することができた。イッセーさんと洋介くんと一緒に仕事ができ、2人から学ぶこともいっぱいあったのでラッキーだった」と笑顔。尾形も、「撮影は楽しい日々で、監督、スタッフ、この2人からおおいに刺激を受けた。役者としてこんなに幸せなことはない」と満足げに話した。

 特に、江戸時代のキリスト教弾圧下で信仰を二転三転させ生き残るキーパーソンのキチジローを演じた窪塚は、「アイム・ア・フミエ(踏み絵)・マスター」と自己紹介して外国人記者を笑わせ、「スコセッシ監督によるこの作品の力が、世界中に伝わることを願っているし、信じている」と確信。その上で、「この出会いで開いたカギを、より向こう側にドアを開けるようますます努力するきっかけにしたいと、子供のように夢見ている」とさらなる海外進出に意欲を見せた。

 スコセッシ監督の演出については、尾形が「どうやるか提出したものをまず見てくれる。それを否定する言葉は1回もなかった。それによって俳優のアイデア、感性が研ぎ澄まされていった」と称賛。既にアカデミー賞の呼び声も高いが、浅野は「選ばれないわけがない。選ばれなかったら、神が審査員に余計なことをしゃべったんだと思う」と期待していた。

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2017年1月12日のニュース